第零話 終わりの日
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?」
前方に突き出した足のような艦首、翼を生やした天子のような外観。間違いようもない。
「大天使!!」
不沈艦と呼ばれ、無数の戦場を駆け抜けてきた名艦。その奥にはエターナルやイズモ級の姿も見える。
「今日こそ沈め……『チェストオォォォ!!!』っ!?」
雄叫びを上げながら突進、いや、特攻を掛けてくるムラサメ。
「チィィ!?無駄だぁ!!」
停止状態から一気に最速へ加速する。交錯する直前でスラスター推力を下方に集中し、無理矢理軌道を変える。通常、こんな真似をすればパイロットにも機体にも絶大な負荷がかかる。だが、このグフはそれを見越して間接の強度を強化している。俺自身については、元々Gには強いように“調整”されて生まれてきた。自慢ではないが、生身の肉体の強さは、ザフトでも一、二位を争える自信がある。
向こうはそれに無理矢理でもついていこうとしたのだろう。機体に過剰な負荷がかかり、四肢が分解している。
止めを刺そうと左手のドラウプニルを向けた瞬間、左腕毎吹き飛んだ。
「なっ!?っ………フリーダムか!」
現れたのは蒼い死の天使。フリーダム。正確には強化発展型だろうが、フリーダムの系列にいる事は間違いない。
パイロットはキラ・ヤマト。世界最高のスーパーコーディネーターだ。
スーパーコーディネーター。その単語は、個人的に相当不快だ。奴さえ居なければ、俺はこんな形では生まれてこなかった。
「お前個人に恨みはねぇし、なんの事かも知らんだろうが………俺はお前を墜とす!!」
左腕は肘から下が既に無いが、右腕のテンペストが有れば充分だ。スラスターを全開にし、一直線にフリーダムに向かう。フリーダムもサーベル二刀に持ち替え、近接戦に入る。
「オオオォォォ!!」
大上段から一気に振り下ろす。阻まれたと分かった瞬間に下がる、一瞬後には反対のビームサーベルがそこを通過していた。
「この!!」
そのままフリーダムと高速で打ち合う。がほんの数合で理解した。『手加減されている』
「ふざ……けんな!!」
苛立ちに任せてサーベルを振るうも、簡単に防がれる。
『通してくれ!』
唐突に通信が来た。発信源はフリーダム。キラ・ヤマトだ。
『早くしないと、オーブが!』
「うるせぇ!!」
『!?』
「議長は……やり方はどうあれ、平和を作ろうとしている!お前らは!それに!余計な波風をたてて何がしたい!!」
『デスティニープランは人の明日を縛る計画だ!見過ごす訳にはいかない!』
「例えそうだとしても!戦争するより遥かにマシだ!そんなに戦争が好きか!お前らは!!」
『違う!』
「違わない!お前らにしても、アルザッヘルに
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