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ウルゼロ魔外伝 超古代戦士の転生者と三国の恋姫たち
目覚める『闇』と『光』の事
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!!!」
呉の兵たちは怪鳥たちに捕まっていき、捕まった者たちは食われていく。仲間たちの頭は腕がもぎ取られ、その骸さえも骨をしゃぶられるまで貪り尽くされた。
そのおぞましさは呉の兵たちを恐怖させ、その場で腰を抜かしてしまう。そうして恐れた者たちにも遠慮なく怪鳥たちは食らいつき、次々と犠牲者は増え続けた。
応戦する勇敢なものも居た。しばらく前までにこの大陸を包んだ戦乱の世を生き残ってきたのだ。仲間や敵の死を何度も見続けてきた。いちいち死に様を見て動揺せずにはいられない。点と気合を入れたのも、つかの間の効果しかなかった。
いざ剣を振りかざして、この醜い化け物を切り捨てようと計った呉の兵の一人。しかし相手は空中を飛び回る怪物。地上から剣を振り回したところで当たるはずもない。ならば弓で射殺してしまえばいいと考えた弓兵が弓を飛ばす。
「な…!?」
だが、怪物たちの体は弓で貫くことはできなかった。怪物の体に当たった途端、矢ははじかれてしまう。単純に、奴らの体表が矢の貫通力を上回っていたのだ。
「だ、だめだ!逃げろ逃げろおおおお!!」
自分たちの今の装備と力では敵わないと悟らざるを得なかった。呉の兵たちは遺跡から、いや、怪物たちから一秒でも早く逃げ延びようとした。
そのときには既に、血の臭いが遺跡内にあっという間に充満した。故にその臭いは外に居る亞莎の元にも漂ってきた。戦場で何度もかいできた、死臭。彼女は呉の中でも優秀な軍師でもある。しかし見た目どおりの大人しい性格のため謙遜してしまいがちなところもあり、同時に臆病なところもある。ある程度体性はできても、やはり何度見ても慣れたいと思えるものではなかった。
「り、呂蒙様!か、怪物が!怪物が遺跡の中から急に!」
負傷しながらも辛うじて亞莎の元にたどり着いた兵の一人が彼女の元にやってきて報告する。だが、自分の負傷以上に、突然の怪物出現と仲間たちが次々と無残に殺され食われていく光景を見たショックで錯乱しているように見えた。
この怪物たちは未知の存在だ。こいつらを倒す術がはっきりしない以上、ここは逃げた方がいい。でも撤退戦で必ずやらねばならないことがある。それは誰かが殿を勤め、味方の撤退が完了するまで、敵の攻撃を食い止めなければならないということだ。
(…私が、やらなくちゃ!)
大人しそうな外見どおりの性格だが、亞莎は戦えないわけではない。ちゃんと戦闘訓練をこなし、一般兵など相手にならないほどの武を持っているのだ。
「全兵士に告げます!落ち着いて存命の方をまとめた後、襄陽方面へ脱出してください!」
彼女は袖の下に隠していた手甲『人解(れんげ)』を露にし、部下たちを襲う怪物たちに向けて身構えた。
だが、亞莎一人にそんな危険な真似をさせるわけにいくまいと、彼女のもとに数人ほど武人たちが集まってきた。その中
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