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ウルゼロ魔外伝 超古代戦士の転生者と三国の恋姫たち
ルーク、天和と出会うの事
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くる少女。ここで拒否を選択することもできただろう。この少女のことをルークはまだよく知らないのだから、まだ信頼するには早計なのだから。
「…わーったよ。俺もあいにく迷子同然の身だし、どっかに帰り道を探る術があるかもしれないからな」
だが、ルークは彼女の護衛役として旅に同行することにした。理由としては、やはり故郷であるエスメラルダ…ハルケギニアへ帰還する道筋を探るためである。一人で当てもなくさ迷っても意味がない。なら手がかりの可能性のある方を選ぶのが建設的だ。
「もしかして、ルークさんって、外国の人?」
さっき紹介された名前の響きがあまりに聞きなれないものであることからか、少女は尋ねる。
「多分…そうなるんだろうな。
それと、さん付けしなくていい。ルークって気軽に呼べよ。あんたは別に、俺の部下でも家臣でもねぇんだから。
それより、あんたの名前をまだ聞いちゃいなかったな」
「私の、名前?え、えっと…」
自分が名前と問われた途端、なぜか少女は答えにくそうに目を泳がせた。
「なんだよ。聞かれたら困るのか?」
たかが自己紹介だろう?自分とは違って名乗れないとでも言うのか?ルークは貴族気質からか、この少女のその対応が少々無礼に思えてきてしまう。だが、少しの間をおいてから、彼女は名乗った。
「私…『天和(テンホウ)』っていうの」
「てんほう…?」
やはり異世界なのだ、と思った。トリステインは愚か、ハルケギニアでもエルフたちの国でも聞きなれないタイプの名前に、改めてここが自分の故郷とは異なる世界なのだと実感した。
が、そう思った途端に、ぎゅるるるるる…とルークの腹の虫が鳴り出した。
「ぐ…」
そうだ、俺腹減ってたんだった…。すっかり自分が空腹だったことを忘れたルークは、腹の虫をモロに聞かれて赤面した。
「ルークって、かわいい♪」
「や、やかましい!」
くすくすといたずらっぽく笑う天和に、ルークはムキになって怒鳴った。だが全く迫力がないから天和は気圧されもしない。
しかし、思えば天和はとてもかわいらしく、そして胸は大きく腰も締まっていて、スタイルも抜群だった。まるでアイドルグループの出身のような理想的な体系である。他の女子たちから見れば羨ましく見られてもおかしくない。
(待てよ…これってある意味チャンスじゃ…ってなに考えてんだ俺って奴は!!テラはともかく、また叔母上たちからふしだらだって説教かまされちまうだろうが!)
年頃の少年らしく、期待を寄せてしまったルークはすぐに自分がスケベな妄想を抱きかけたことを呪った。
そんなこんなで、ルークは天和の旅に護衛として同行することになった。
また飯の件だが、残り少なくなっていた天和の荷物にしまいこまれたままのあまりものを食べることでしのいだ。…舌の肥えたルークにとって、あまりよい味とはいえ
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