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ウルゼロ魔外伝 超古代戦士の転生者と三国の恋姫たち
ルーク、天和と出会うの事
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めることと同然のセリフを言うのはしたくなかったが、背に腹は代えられなかった。何せこの世界での自分は、文字通り孤独だ。なんの繋がりも後ろ盾もない。
「そうなんですか?」
「あ、ああ…」
「ああ、ちょうどよかった!」
ちょうどいい?少女の発言にルークは首をかしげた。首をひねるルークに、少女はすかさず尋ね続けてきた。
「あの、そういえばお名前はなんていうんですか?」
「名前?俺は…ルークだ。ルーク・ド・ラ・ヴァリエール」
「るう…く?へ?」
ルークのフルネームを聞いて、少女は首を傾げた。
「えっと…ごめんね。姓と名と、字は?」
「は?」
改めて尋ね直した少女だが、問い返しに入っていた『字(あざな)』という単語に、今度はルークがなんのこっちゃと困惑した。
「あざなってなんだ?姓は…ヴァリエール。名はルークって答えられるけどよ」
「字がないんですか?」
「まぁ、そういうことになるな。呼びにくいならルークでいい」
「変わった、名前ですね」
「そうか?」
でも考えてみたらそうかもしれない、と自分で納得した。連中からすれば自分の名前が一風変わっているように聞こえて当然だろう。
「じゃあルーク…さん、せっかくだし、私の旅に同行して!」
「は?」
少女のいきなりの提案に、ルークは目が点になった。
「さっきのあなたの怖い人たちを追い払ったとき、すごく強いんだなって思ったの。私、見ての通り闘うことができないから護衛になってくれる人がほしかったの。でも、傭兵さんを雇うのってお金がかかっちゃうから…」
歌を歌い、聞いた人たちから心づけを必ずもらえるわけじゃない。それでも彼女はたった一つの稼ぎ手段である歌のみでなんとかこれまで生活し続けてきた。でも、ストリートライブだとお金を確実にもらえるわけでもないし、もらえる分のお金なんて大した額にならないから護衛を雇うこともできなかった。
相手と拳をぶつけ合わせるほどの力さえもない少女は、それでもたった一人で危険な旅を続けてきたのだ。今回運よくルークという救いの手が下りてきたのはよかったのだが…。
(またあのような三人組のような奴らが自分を襲ってこないとは限らない…か)
「けどよ、逆に俺みたいなどこの誰とも知れない野郎を護衛にして大丈夫か?」
ルークはそこが心配だった。自分と彼女はつい先ほど始めて会ったばかりだ。そんな相手から男女二人っきりの旅を持ちかけるなど、正気の沙汰じゃないとまでは言わないが、普通はしないもののはずだ。
「さっきの怖い人たちよりずっとマシだもん」
しかし少女もまた反論する。確かにルークの理屈も正しいが、だからといって女の子一人旅をこのまま続けさせることの方が、危険が伴う。
「お金は今払うことはできないけど、いつか払うから!ね、お願い!」
両手を合わせて必死に頼み込んで
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