112章 芸術と自然は、人間をまともなものにする
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ちゃん」
「こちらこそ、よろしくお願いします。しんちゃん!
おれも、大学を卒業したら、モリカワに就職したいっすよ。
社員の音楽とかの芸術活動に理解がある、そんな環境のいい会社って、なかなかないですよ。
それに、本社に就職できれば、しんちゃんや純さんや、美樹ちゃん、真央ちゃん、
美菜ちゃんとも、一緒なんでしょうからね!うれしいなぁ!あっははは」
岡はそう言って、天真爛漫に笑うと、みんなと目を合わせた。
「モリカワは、芸術活動支援の慈善事業のユニオン・ロックの効果で、
世の中に優良企業のイメージが広まっていて、
すごい追い風の順風満帆なんですよ。
うちと、竜さんのエタナールは、数少ないホワイト企業って呼ばれてますからね。あっははは」
信也は、そう言って、どこかいたずら盛りの子どものように、笑った。
「岡ちゃん、モリカワに入って、一緒にお仕事しましょう!」
美樹が、そう言った。みんなは、明るく笑った。
岡が、「ありがとうございます」と言って、ちょっと頭をかいた。
お客の女の子が、アップした女性の瞳がジャケットの、
B’zの、『LOVE PHANTOM』(ラヴ・ファントム)の中古のシングルCDを試聴して、
その曲が店内に流れる。
「あぁ、わたし、この歌好きなの。愛は幻なのかしら?って考えさせられる歌詞で、
小説のような深い内容よね!」と、小川真央が言った。
「B’zは、いいわよね。稲葉さんの声は素敵よね。
特に、稲葉さんのシャウトは、わたしのお手本にしたいの」
南野美菜はそう言う。
「美菜ちゃんの歌も、十分に素敵な声ですよ。
でも、この『LOVE PHANTOM』は名曲ですよね。
しんちゃんの新曲の『子ども的段階の賛歌』も、
8ビートと16ビートの複合のリズムで、『LOVE PHANTOM』に似た感じですよね」
岡は、信也にそう言った。
「そうかな。『LOVE PHANTOM』は、おれのより、アップテンポで、
ロックとクラシックが見事に融合されている名曲だよね。
松本さんのアーミングやタッピングも決まっていて、最高のプレイだよね」と信也は言った。
「しんちゃんの『子ども的段階の賛歌』も、名曲よ。わたし大好き!
わたし、しんちゃんに聞きたかったんだけど。
やっぱり、みんなが平和に幸福に暮らしていくためには、
子どものころの気持ちを忘れては、ダメってことなのかしら?」
美樹が信也にそう言った。
「おれ、子どもたちを、極端に美化するわけじゃないんですけどね・・・。
たとえば、この自然界には、もともと善や悪という
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