第77話
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ノエルを見つめて尋ねた。
「ええ………――――皆さん。ご協力、ありがとうございました!これにて遺跡調査の任務を完了したいと思います!」
その後ロイド達は遺跡の入口まで戻って来た。
「はあ……ちゃんと出られたわね。正直、生きた心地がしなかったわ。」
入口まで戻って来たエリィは安堵の溜息を吐いて呟いた。
「ふふ、お疲れ様でした。それにしても………あの鐘、一体何なんでしょうね。それにあの化物たちも一体………」
「”塔”も不思議な場所だったけどこの”僧院”はそれ以上だったな。それと礼拝堂の裏にあったあの不気味な”儀式の間”か………」
「ええ………正直、教会の遺跡にしてはあまりにも禍々しすぎると思う。500年前、一体何があったのかしら?」
「……………………………」
ノエルとロイド、エリィが話し合っている中、ティオは黙って考え込んでいた。
「ま、そのあたりは専門家に任せて俺達はとっとと帰ろうぜ。テーマパークにあるホラーハウスを10回くらいハシゴした気分だぜ。」
「ふふ、そうですね。それじゃあ停車している車両の所まで戻りましょうか?」
「ああ、そうしよう。………そうだ、リタちゃんはこれからどうするんだい?」
ノエルの言葉に頷いたロイドはある事を思い出して、リタに視線を向けて尋ねた。
「私はしばらくこの周辺で調べる事があるので、皆さんとはここでお別れですね。」
「え………でも、一人でこんな魔獣だらけの所にいるなんて、危険ですよ?」
リタの答えを聞いたノエルは驚いた後、忠告したが
「ノエルさん。リタさんに関しては無意味な忠告ですよ。リタさんの強さは今までの戦いで知ったでしょう?」
「アハハ………確かに。」
「一人で化物や幽霊共全部を倒した時もあったしな。全く、大した嬢ちゃんだぜ………」
静かな表情のティオの突込みにランディと共に苦笑した。
「それと私は皆さんと違って、既に”死んで”いますから、心配は無用ですよ。」
可愛らしい微笑みを浮かべて言ったリタの言葉を聞いたロイド達は表情を引き攣らせた。
「それでは私はこの辺で失礼します。また会える日が来るといいですね。」
そしてリタはロイド達に微笑んだ後、槍に乗ってどこかへと去って行った。
その後ロイド達はクロスベル市に戻る為に山道のトンネル内に駐車している装甲車の場所へ向かった……………
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