第77話
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いた”古代ゼムリア文明”の遺物のことね。不思議な力を持っているらしくて教会が管理しているそうだけど………」
「ああ、たまに噂で聞いたりしているぜ。どこぞの貴族が隠し持ってたやばい力を持っている遺物を教会が調べて没収したりとかな。」
「そんなものがあるのか………」
「あたしも知りませんでした………」
エリィとランディの話を聞いたロイドは驚きの表情で呟き、ノエルもロイドの言葉に頷いた。
「何しろ現代の技術では一部を除いて一切解析が不可能だそうで………そういう意味でも、一般の人には殆んど知られていないようですね。」
「う、うーん………ちなみに今、”一部”って言ってたけど、どこが解析できるんだ?」
ティオの話を聞いたロイドは考え込んだ後尋ね
「――――メンフィル帝国です。メンフィル帝国がある異世界―――”ディル=リフィーナ”は”古代遺物”クラスのさまざまな物が多数あるそうで、メンフィル帝国だけは”古代遺物”を解析し、扱えるとリウイ陛下達に聞いた事があります。………というか、ウィルさん達に創って貰った私のこの”戦衣”や靴も多分、”古代遺物”の一種になると思いますよ?なんせ、この”戦衣”と靴は”知識神”ナ―サティアの加護が宿っているそうですから。」
「ええっ!?」
「ま、”神”や”天使”が現存しているんだから、そういった物がごろごろあってもおかしくないが………セティちゃん達の親父さん、凄すぎだろ………」
「………なるほど、道理でその戦衣と靴からもヴァイスハイトの剣やリセルの鎧のように神気が感じる訳よ………………それにしても人間の身でありながらそこまでの技術にたどり着けるなんてね………(ひょっとしたら、”魔導功殻”すらも創れるかもしれないわね………)」
ティオの説明を聞いたロイドは驚き、ランディは頷いた後疲れた表情で溜息を吐き、エルファティシアは興味深そうな表情でティオが身につけている戦衣や靴を見つめた後、目を細めて考え込んでいた。
「フフ、自慢のお父さんです。」
「父様は”工匠”として最高の腕を持つお方ですから。」
「えへへ………そんな父さんが大好きだし、あたし達にとっての目標なんだ!」
一方ランディの言葉を聞いたセティ達はそれぞれ微笑んでいた。
「………―――いずれにしても、この遺跡についての手掛かりは十分すぎるほど掴めた気がします。これ以上は報告書をまとめて専門家に調査を依頼した方がいいかもしれません。」
「そうだな………」
「まあ、それが妥当かと。」
そして考え込んだ後提案したノエルの言葉にロイドとティオは頷き
「そんじゃ、遺跡の調査はこれで切り上げるとするか?」
ランディは
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