第77話
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てみるか?」
一方ティオの説明を聞いたロイドはノエルに尋ね
「………ええ、やってみましょう。ロイドさん、ランディ先輩。手を貸してください。同時に鐘を押さえてみましょう。」
ノエルは考え込んだ後、ロイドとランディに言った。
「よしきた。」
「合点承知だ。」
ノエルの言葉に頷いた2人はノエルと共に行動しようとしたが
「待ちなさい。それでは不完全よ。」
「え………」
「エルファティシアさん………?」
エルファティシアの言葉を聞いて呆け、ノエルは不思議そうな表情でエルファティシアを見つめた。するとその時エルファティシアはその場で杖を構えて詠唱をした。すると鐘は音を鳴らさなくなり、さらに周囲には清浄な空気が流れ始め、モヤはなくなり、空は青空になり、太陽の光が遺跡を照らしていた。
「モ、モヤが消えた………」
「おお………青空が戻ってきやがったぜ。」
「遺跡全体を包み込んでいた”冥界”の気配も消えました。………遺跡内にいる死者達も消えているでしょう。」
周囲の様子に気付いたエリィとランディは明るい表情をし、リタは微笑み
「それにしても凄いね、エルファティシアさん!」
「一体何をしたのですか?」
シャマーラははしゃぎ、ノエルは興味深そうな表情でエルファティシアを見つめた。
「大した事はしていないわ。魔術でその鐘が出していた”魔”を封じ込めただけよ。」
「ぜ、全然大した事とは思えないのですが………」
「………さすがはルーンエルフ族の”王”ですね………」
そしてエルファティシアの答えを聞いたエリィは苦笑し、セティは驚きの表情でエルファティシアを見つめていた。
「そうですか………よし―――中に戻って、確かめてみよう。」
「ええ………!」
その後ロイド達は礼拝堂まで戻った。
「時・空・幻の属性が働いている気配もなくなりました。どうやら”普通の空間”に戻ったみたいですね。」
「そうか………しかし一体、どういうカラクリなんだ?あの鐘の共鳴に何か原因がありそうだけど………」
ティオの話を聞いたロイドは頷いた後真剣な表情で考え込みながら呟き
「多分だけどあの鐘は何らかの魔法道具で”音”に込められた”魔”の力でよって、この場を”冥界”、もしくは”魔界”に変えていたのでしょうね。その証拠に霊体や不死者、悪魔達がいたでしょう?」
「………そうなるとあの鐘が何らかの”古代遺物”の可能性である事が高いですね。」
ロイドの疑問にエルファティシアとティオが答えた。
「”古代遺物”………?」
一方ティオの言葉を聞いたロイドは首を傾げた。
「1200年前に存在して
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