4章〜忍び寄る叡智〜 第73話
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あ、構わないよ。」
「確か、山道の外れにある遺跡についての話だったか?」
「ええ、それが………」
そしてノエルはロイド達に事情を説明した。
「―――幽霊が出る遺跡、だって?」
「………そうなんです。正確に言うと、幽霊というか言い伝えの化物というか………とにかく、見た事もないような不思議な魔獣が出没して………」
事情を聞いて不思議そうな表情をしているロイドにノエルは説明を続けた。
「当初、調査に当たっていたベルガード門の部隊は撤収………タングラム門のお前さんたちにお鉢が回ってきたってわけか。」
「ええ………それで昨日、何人かの隊員と調査に入ってみたんですけど………気味の悪い魔獣やまるでゾンビのような魔獣ばかり現れてみんな腰が引けてしまった上、さらには一部の魔獣には武器での攻撃が一切効かないんです………」
「ちょ、ちょっと待って。………もしかして………幽霊退治の手伝いを私達に?」
ノエルの話を聞いたエリィは表情を引き攣らせながら尋ねた。
「い、いえ………あくまで遺跡内部の調査が目的なんですけど………やっぱり駄目でしょうか?」
「う、うーん……遺跡の調査と言われても俺達もどうすればいいのかさっぱりわからないけど………―――君がここを訪ねたってことは何か心当たりがあるんだな?」
「………さすがはロイドさん。実は……その化物と戦った時なんですけど。導力魔法の効き方が普段と違う感じがしたんです。」
「なんだって………!?」
「それって、もしかして………」
ノエルの話を聞いたロイドは真剣な表情をし、エリィは驚きの表情をし
「エルファティシアさんとキーアが支援課に来るまでにこのメンバーとカーリアンさんと入った”星見の塔”と同じ………時・空・幻の上位三属性が働いていたような感じですか?」
ティオは話を続けて尋ねた。
「うん………あの時の事を思い出しちゃって。それで、皆さんにも見てもらってご意見を伺えないかなって………」
「なるほど……」
「それで支援課の方に………」
「皆さん、お忙しいのは重々承知しているんですけど………このままだと、また司令閣下が放置しろとか命令してきそうで………」
「ま、あの事なかれ主義の司令だったらあり得そうだな。」
「うーん…………みんな、せっかくだから曹長に協力してみないか?市外の活動にはなるけど何だかちょっと気になるし。」
困っている様子のノエルを見たロイドは考え込んだ後提案した。
「そ、そうね………」
「わたしの方は異存ありません。」
「私も問題ありません。」
「あたしも!」
「………私もです。それにもし本当に霊体や不死者との戦いになれば私の
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