4章〜忍び寄る叡智〜 第73話
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神格者”になられたのですか、お姉様………)」
そしてティオの説明を聞いたエリィは複雑そうな表情で考え込んでいた。
「エリィ………?」
エリィの様子を見たロイドが不思議そうな表情をしたその時、通信機が鳴った。
「通信だ………誰からだろう?」
「エニグマにかかって来ないって事は課長やフランちゃんじゃなさそうだな。」
ロイドは食事を一端中断して通信機に近づいて受話器を取り、通信を始めた。
「はい、こちらクロスベル警察、特務支援課です。」
「あ、ロイドさん?えっと………ノエルです。警備隊のシーカー曹長です。」
「ああ、久しぶり。一月ぶりくらいかな。どうしたんだい?支援課の方に用件でも?」
「ええ、実はその………個人的に、支援課の皆さんに相談したい事がありまして………」
「個人的な相談………?」
「あ、個人的といっても仕事の範疇ではあるんですけど………その、すみません。いきなりこんな連絡をして………」
「いや、ちょうど昼時で休憩してたから構わないよ。今、どこにいるんだ?よかったら直接話そうか?」
「ほ、本当ですか?今ちょうど、クロスベル市の北口にいるんです。これから伺ってもいいですか?」
「ああ、待ってるよ。そうだ、よかったらランチでも食べていくかい?パスタとサラダ、スープでよかったらまだ余りがあるから簡単に用意できるけど。」
「い、いえ、そこまでは………」
ロイドの提案を聞いた通信相手―――ノエルは断りかけようとしたが
「………すみません………よかったらお願いします………」
すぐに自分の言葉を恥ずかしそうな様子で撤回した。
「はは、了解。それじゃあ急いで来てくれ。」
「はい!」
そして通信を終えたロイドは自分の席に戻った。
「誰からの連絡だったの?」
「ああ、ノエル曹長だった。何だか俺達に相談があるみたいだけど………」
「へえ、珍しいこともあるもんだな。」
「なになに、だれか来るのー?」
「ええ、警備隊のお姉さんです。」
「けーびたい?」
自分の質問に答えたティオの話を聞いたキーアは首を傾げていた。
「ランチがまだみたいだから追加でパスタを茹でて、スープは温め直しておこう。」
その後支援課のビルに来たノエルはセティ達が作った食事をご馳走になった。
「ごちそうさまでした。凄く美味しかったです、セティちゃん、エルファティシアさん。」
「フフ、お口に合ったのなら幸いです。」
「どういたしまして。」
2人の食事を食べ終わったノエルの言葉を聞いたセティとエルファティシアは微笑んだ。
「―――それでは、さっそく話をさせてもらってもいいですか?」
「あ
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