第59話
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お兄さんがさっき話したでしょう?」
「事情が事情だし、奴の考えも一理あるからその事について聞くつもりはない………だがこれだけは答えろ。奴を殺害しかけた”犯人”も含めてその”計画”に関わっている者達は全員で何人いる?」
「あ…………」
「その”計画”とやらに関わっている奴等の人数を聞いて何か意味があるのか?」
「ああ………”計画”に関わっている人物の人数を絞る事でその人物の人間関係とかから”容疑者”を更に割り出す事ができる。」
ダドリーのレンへの質問を聞いたエリィは呆けた声を出し、ランディの疑問にロイドは静かな表情で頷いて答えた。
「……ま、そのくらいなら別にいいわよ。――――ガイお兄さんが調べた限りの情報になるけど、”計画”に関わっている人数は4人でその内2人は親類関係の間柄よ。」
「4人………たったそれだけの人数でどんな”計画”を………」
「しかも4人の内2人が親類関係で残りの2人と繋がりがあるような知り合いって私達の中にいたかしら………?」
「そしてその中の一人が兄貴を直接殺害しかけた”犯人”か………」
レンの答えを聞いたティオとエリィは不安そうな表情で考え込み、ロイドは真剣な表情で呟いた。
「……………情報提供、感謝する。それと今度奴に会ったらこう伝えておけ――――『手掛かりを探すのにいつまでかかっている。手掛かりを見つけて戻ってくるのがあまりにも遅いと私自ら貴様に会いに行って、今持っている情報を全て吐き出してもらうぞ』とな。」
「ダドリーさん………」
「ハハ、相変わらず素直じゃないねぇ。」
「うふふ、一言一句間違えずに伝えておくわ♪」
口元に笑みを浮かべたダドリーのガイへの伝言を聞いたロイドは口元に笑みを浮かべ、ランディは苦笑していた。
「――――ガイの事も気になるが、今はお互い、やるべき事をやるとしよう。あの癪にさわるくらい破天荒で前向きだった男に負けないためにもな。」
「はい……!」
そしてダドリーの言葉にロイドは力強く頷いた。その後ロイド達はダドリーと別れて、遊撃士協会に向かった―――――
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