第59話
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物が教団関係者なのかしら……?」
「………………」
「―――間違いないだろう。書類によると、数年前から付き合いのある人物みたいだな。軍用犬に薬物を投与して簡単にコントロールする技術なんかも提供していたらしい。」
エリィの推測を聞いたレンは厳しい表情で黙り込んでいる中ロイドはエリィの推測に同意して更なる推測をし
「なるほど、軍用犬を訓練するのは猟兵団でもかなりの手間がかかる。あれだけ大量に使ってたのはちょいと違和感があったんだが…………」
ロイドの推測を聞いたランディは納得した様子で頷いた。
「全てはその教団関係者が協力していたというわけか。しかし一体、何者だ……?やり取りの頻度から見てクロスベルの人間であるのは間違いないようだが……」
「………わかりません。ですが、失踪者たちの行方もマフィアたちの不在の理由も………全てはその人物が握っているのではないかと思います。」
「………わたしも同感です。おそらく、あの蒼色の錠剤は数年前に使われていた”グノーシス”の改良版………その人物が完成させて……マフィアに提供したのでしょう。」
「そして追い詰められたマフィア達が戦力強化に自分達に”グノーシス”を使い、更に市民達に広めた……という最悪の展開になったって事ね。」
ロイドの推測に続くようにティオとレンはそれぞれ自身の推測を口にし、ティオは一瞬身体を震わせた。
「ティオちゃん………レンちゃん………」
「大丈夫だ……俺達がついてる。もう二度と―――ティオに……そしてレンに悪夢は見させない。」
「ロイドさん………」
「うふふ、さり気なくレンも入れるなんてロイドお兄さんらしいわね。」
ロイドの心強い言葉を聞いたティオとレンはそれぞれ心の中にロイドに対して感謝を秘めてロイドを見つめた。
「ま、どうやらブチのめす事、確定の外道みてぇだしな。しかしそうなると……どう炙り出すかが問題か。」
「そうね………人手が圧倒的に足りないわ。消えたマフィアへの対処と失踪者の捜索に加えて、空港の爆破予告もあるし……上層部の圧力がなかったら何とかなったんでしょうけど……」
ランディの意見に同意したエリィは複雑そうな表情で今後の方針を考え込んでいた。
「クッ………まさか警察局長までもが完全に取り込まれていたとはな。そうでなければ全警察を挙げた対策本部を設立できたものを…………恥を知るがいい……!警察のツラ汚しが……!」
「ダドリーさん……」
悔しそうな表情をしているダドリーを見つめていたロイドは考え込み
「―――提案があります。遊撃士協会に協力を要請しませんか?」
意外な提案をした。
「あ……」
「おお……!その手があるじゃねえか!」
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