4部分:第四章
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う応えてきた。
「ニャア」
鳴いた。すると牙も口の中も見える。しかしその顔は決して悪いものではなかった。
そのタマを見てだ。新太は笑みになった。そうしてだった。
自然と冷蔵庫に向かい煮干を出した。そしてその煮干を。
皿の上に出してタマに出す。するとタマはその煮干を食べはじめた。
その様子を見てだ。こう言うのだった。
「じゃあ僕もね」
「そうして甘やかせばいいんだよ」
「猫は甘やかすものよ」
「悪い奴だけれどね」
だがそれでもだとだ。新太は両親にまた言った。そうしてだった。
彼もまたタマを可愛がるのだった。そうしたのである。その結果タマはさらに悪くなった。だがそのタマをだ。彼はこのうえなく可愛く思うのだった。
だが学校から帰るとだ。彼のベッドの上でどや顔で寝転がるタマを見てだ。彼は母の賀代子に言った。下の階で夕食の支度をしている彼女に。
「お母さん、またタマだけれど」
「タマがどうしたの?」
「人のベッドの上で寝てるんだけれど。我が者顔で」
「いいじゃない、別に」
「全く。人のベッドに」
偉そうに寝ていることがだ。彼は不満だった。
そしてタマのところに来て言った。こう。
「どいてくれるかな」
「ニャア」
タマは顔をあげて新太に言ってきた。ただしだ。
その言葉の意味、新太がわかった意味はだ。こうしたものだった。
「五月蝿いわ、か。酷いこと言うな」
「そのうちどくわよ。待ったら?」
また下から母が言ってきた。
「ゲームでもしてね」
「仕方ないな。じゃあそうしようか」
こう言ってだ。彼は今はゲームをした。タマはその彼の後ろでだ。話が者顔で彼のベッドの上に寝ていた。それが今のタマであった。
甘やかした結果 完
2012・4・27
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