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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン51 冥府の姫と白き魂
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チェーンの効果でこのターン通常召喚を3回行うことができて、チェーン2の手札断殺でお互いに手札を2枚捨てて2枚ドロー。そしてチェーン1、終末の騎士の効果でデッキから闇属性モンスター1体を墓地へ」

 終末の騎士 攻1400

 サーチの連打に対抗するかのように、チェーンの乱舞を使いこなす夢想。だが、彼女の狙いはむしろここからが本番といえる。

「私が墓地に送ったカードはワイトプリンス、このカードは墓地に送られた時デッキからワイトとワイト夫人を1体ずつ墓地へ送る、ってさ。そしてその効果が、さらに1回……手札断殺で墓地に送った2枚のカードのうち、1枚は龍骨鬼。だけどもう1枚は、2体目のワイトプリンスなんだって」
「そしてワイトプリンスとワイト夫人は墓地でのカード名をワイトとして扱う……おいおい、もうワイトが6枚かよ。前の時よりさらに殺意が上がってんな」
「まずはこの子で……ワイトを召喚、だって」

 ワイト 攻300

 颯爽と地面から骨の腕を突き上げ、墓の下から出てくるかのように召喚されたのは、骸骨たちを束ねる骨の王……ではなく、墓地に送られずにまだ1枚だけ残っていた通常モンスターの方のワイト。守護者の矛が手札にあれば彼女もそれを使いワイト本体をアタッカーにするところだが、あいにくとそのカードはいまだ引き込めていない。

「魔法カード、馬の骨の対価を発動。自分フィールドの通常モンスターを墓地に送って、カードを2枚ドローするってさ」

 カードを2枚引きながら、心の中で7体目、とカウントする。手札断殺と馬の骨の対価……彼女にしては珍しく、2度にわたる手札交換を行った末に満を持して、狙っていたカードが手札に加わった。

「これできっかり3回目の通常召喚。おいで、ワイトキング。だってさ」

 またもや地面を突き破り、地中から骨の腕が虚空に突き出される。先ほど現れてすぐ消えたワイトと動きそのものは同じ……だが、その肉のこそげ落ちた腕に込められた力は、一目見ただけでもそうとわかるほどの違いがある。

「ワイトキングの攻撃力は、墓地のワイトと自分の同名モンスター1体につき1000、だって」

 ワイトキング 攻0→8000

「ははっ、やるじゃねえか。だけど、その打点一本槍のモンスターでどうやって乙女の効果を潜り抜けるんだ?」

 口ではそう言いながらも、その口調に相手を舐めた部分はない。何か手を打ってくるであろうことに気づいたうえで、あえて聞いているのだ。だから彼女も、素直に笑って残りの手札をデュエルディスクに置く。

「このターンで決めるから、って。魔法カード、強制転移を発動!私の終末の騎士と、貴方の選んだモンスター1体のコントロールを入れ替えるんだって」

 そのための切り札こそが、まさにこのカード。どん
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