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甘やかした結果
3部分:第三章
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「もうっていうと?」
「スパルタでいかない?こいつ」
 両手にタマを持ってだ。テーブルに座って紅茶を飲む両親にそのタマを見せての言葉だった。
 タマは前足を両方とも前に出してぶらんと持たれている。そのタマを見せて言ったのである。
「さもないともっともっと悪くなるよ」
「だから。いいじゃないか」
「そうよ。多少悪さをしても」
「だから多少じゃないから」
 タマをさらに前に突き出してだ。新太は両親に言う。
「こんな悪い猫いないじゃないか」
「まあそうかもな」
「確かに悪戯はするわね」
「わかってるじゃない。だったら」
「躾けることはないんだよ」
「猫はそのままでいいのよ」
「前から思っていたけれど何でいつもそう言うのかな」
 いい加減そのことが不思議で仕方なくなってだ。問い返したのだった。

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