北方作戦
第14話 北方大海戦 T
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の頃には名高い提督達は皆この世を去っており、残った者達は“艦娘”が女であることをいいことに悪用し、そのせいで多くの者達が粛清され、結局のところは膠着した状況が20年に渡り続いた」
この時陸軍中将はある考え事をしていた。それは、深海棲艦との戦いがいつになれば終わるのかという話だった。
深海棲艦との戦いはなんと40年も前から始まり、人々はありとあらゆる手を駆使して深海棲艦に挑むも、通常兵器が通じない相手であるがゆえ手も足も出なかった。そのおかげで世界が激変し、人々は海を捨てて陸上での生活を余儀なくされるもそれだけでは生活していけるはずがない。特に日本は国土が狭いからとりわけ困り、なんとしても海を取り戻そうとした日本は昔のような天皇陛下を長(おさ)を務める帝国が復活して、負けじと挑むも対抗出来る手段がなかったゆえに結局は停滞した状況が何年も続く結果となった。
そんな中日本は深海棲艦に対抗する手段として、旧日本海軍の艦艇の力を宿す“艦娘”が誕生しようやく人類は深海棲艦に対抗出来る力を得たものの、その当時はマトモな人材が居なかった。特に提督クラスは横領やら艦娘を悪用したりとして海軍上層部は多くの提督を粛清、このせいで才能があっても提督に就こうとしなかったり、就いても戦いで殉職したりで20代にもならない若者を徴用しても同じ結果であった為、海軍では長らく深海棲艦に対抗する人材集めに関して手を焼いていた。この件に関しては陸軍でも他人事ではない話だった為陸軍も陸軍で才能ある軍人を派遣するも結局戦局に影響を来す程ではなく、陸軍と海軍の間に亀裂が生じようとしていた。
陸軍中将「そんな時、海軍の横須賀鎮守府にある1人の提督が着任してからは状況が大きく変わった」
参謀「沢小路提督のことですね」
陸軍中将「その通りだ。
彼が着任してから、海軍は…いや沢小路提督は破竹の勢いで深海棲艦が居座る各海域へと進出し、遂には誰にも成し得なかった太平洋全域の解放という偉業をやってのけ、彼は“祖国の危機を救った英雄”と呼ばれるに至り、彼の栄誉は海軍だけで無く陸軍や政府,更に国民や各国の首脳達が賞賛する程になり、今回の件で海軍と我が陸軍の関係は修復された。彼を尊敬する者は増え、世界は“彼の勇姿に続け!”っと言わんばかりになって来た。
が……それでも奴らに対抗出来るのは結局は横須賀鎮守府の沢小路提督のみで、皆彼に任せて諦めかけて来ておる」
そこで登場するのが横須賀鎮守府の沢小路 座蒲郎。彼が着任して以来帝国海軍は勢いづき、遂に座蒲郎は太平洋全域の解放に成功きたのだ。
それから各国は彼に続こうと挑むも結果は惨敗。どちらにしても世界は座蒲郎に世界の命運を賭けるしかなくなったのだ。
参謀「しかし、沢小路提督のみでは太平洋全域を守りきるには限度があります。今回
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