北方作戦
第14話 北方大海戦 T
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
絡シマース??」
これで一応は筋書き通りにはなったものの、今は艦と艦の間隔はおよそ数百mくらいだから下手をすれば衝突する危険性もある。そうならない為に早めに距離をとらせ、更に1時間おきだった定時連絡を30分に短くして一層厳しい警戒を計るとする。
陸軍少将「ようやく筋書き通りになって来ましたね」
座蒲郎「そうですね。ですが……こうも霧が濃いと、敵とすれ違って第二部隊と接触したらたまったものではありませんがね」
陸軍少将「まあ…確かにそうですね」
横から話しかけてきた陸軍少将の発言に納得はするけど、霧のせいで敵艦隊を逃して第二部隊に襲いかかる可能性があるのが一番の不安だった。一応第二部隊には空母と対潜戦闘の得意な艦は多数つけてはあるけど、それでもやっぱり不安が募る。
とにかく……
運命は天に委ねるまでかな?
今考えられるのはそのくらいだった……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
……アナザーサイド……
時を同じくして第二部隊
≪ザザ〜〜〜……≫
『……』
突然霧が立ち込めて来たが、視界が遮られる程に酷い状況ではなかった為、航空機の発着艦に何一つ支障はなかった。
伊勢「各艦隊、何か異常はない?」
扶桑『こちら第五艦隊旗艦扶桑、電探及びソナーに異常なし』
雲龍『第一航空機動部隊旗艦雲龍、同じく異常なし』
大和『第一打撃支援艦隊旗艦大和、同じく異常ありません』
伊勢「そう、ならいいわ」
各艦隊の艦載機と電探及びソナーには何のエコーも確認されていない為敵が近くに居る確証は無いがそれでも不安にはなる。
伊勢「(何だが知らないが胸騒ぎがする……気の所為かしら?)……このままアムチトカ島へと前進します。全艦、警戒を一切怠らないように!」
『了解!』
伊勢「(何も無いと良いのですが、頼みますよ提督……全てはあなたの肩にかかっているわ……)」
報告を受けた伊勢の表情は落ち着いているものの、一抹の不安を隠せないものとなっていた。
この伊勢が感じた胸騒ぎの正体は一体何なのか?それとも単なる気の所為なのか?
北方の天候はその答えを霧へと閉ざしたのであった……
____________________
……主人公サイド……
7月29日の06:00
第一部隊は霧のおかげで敵に見つかる事なく進撃し、艦隊はアムチトカ島の南約500海里(約925km)にさしかかった。
≪ザザ〜〜……≫
金剛「テートク、霧が晴れてきたおかげでやっと飛行機が発艦出来マース!」
夜明けの時間になった頃には霧は晴れていき、航空機が再び出せるようになった。
座蒲郎「よし、早速偵察機を発艦さ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ