機動戦艦ナデシコ
1380話
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いが、何となく第六感でそんな風に思ってしまう。
今のあやかの言葉には、そんな何かが込められていた。
普段であれば千鶴が発してそうなプレッシャーを放ちながら、あやかが口を開く。
「実は今日、エルフの方からとても……そう、とても面白いことを聞かされましたの。何でも、アクセル君がアスナさんとデートをしてたとかなんとか」
そう告げてくるあやかの言葉に、今日の件が脳裏を過ぎる。
「いや、デートって言われてもな。お前も知ってた筈だろ? 俺と神楽坂はナデシコ世界の住人を案内してたって」
「ええ、それは知っていますわ。ですが、案内もせずに2人でイチャつきながら食事をしていたという目撃談も入ってますが?」
……どこから入った情報だ?
いや、あやかが言ってるのは決して間違いって訳じゃない。
牧場にある食堂で神楽坂と2人で食事をしていたのは事実だ。
だが、それを知ってるのは量産型Wくらいだけだと思ってたんだが。
ああ、いや。それ以外にも木連の高杉がいたか。
けど高杉が言い触らすとは思えないし……量産型Wは言うに及ばずだ。
だとすれば、どこからこの情報が流れたんだ?
「アクセル君の態度を見る限り、どうやらデートをしていたというのは間違いという訳ではないようですわね。……その辺の事情を聞かせて貰えますか?」
「あー……うん。別に疚しい事はないぞ? 本当にただ食事しただけだし」
「そうですか? その割りには随分アスナさんと親しそうだったという話でしたが」
ジットリとした視線を向けてくるあやかに対し、俺はどうするかどうか迷い……結局この日の夜はいつも以上に頑張る事になるのだった。
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