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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第三十八話 バレちゃったのです!!!
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協力する目的でここに来たのだという。同時に俺たちに敵対する転生者たちもいるのだという。
最初聞いたときには全く訳が分からなかったが、整理してみると、思い当たることもいくつかある。考えてみれば二人がやたら帝国や自由惑星同盟とやらの反乱軍の実情について詳しすぎたのもこれでうなずける。
あれは二人の言う『原作』とやらの知識があったこそなのではないか。
だが、俺にとってはそのようなことはどうでもいい。二人がずっと幼少期から俺たちと共に過ごしてきた時間は変わらないし、何より姉上のことを見守っていてくれた。俺たちのことも、そして、俺たちの大望を知り、叱咤激励し、俺たちを支えてくれようとしている。これで充分すぎるほどだ。それに原作の知識どころか、アレーナ姉上たちの才幹と力量は今の帝国上級提督たちをはるかにしのぐ。そういう人材が味方であることはとても心強い。
あれからキルヒアイスと話をした。『原作』とやらの知識があれば、今後の動きもすべて予測できるし、何より敵の存在についても察知でき、その対策も容易になる。だが、それではあまりにもつまらない。何よりこの世界は原作とかい離しているそうなのだからそのような知識は逆に俺たちの思考を硬直化させ、かえって弊害になるかもしれない。ならば俺は今まで通り歩んでいくだけだ。俺自身の道を。それこそが俺にふさわしいのだと思うからだ。
■ ジークフリード・キルヒアイス
アレーナ様から衝撃的な話があった。正直言うと今でも信じられない思いでいるが、事実なのだ。そしてそれを受け入れなくてはならない。我々に協力してくれるアレーナ様たち転生者以外に、ラインハルト様に敵対する転生者がいるのだそうだ。よくわからないが、二次創作とやらでそういう転生者がラインハルト様を倒す物語がはやっているらしい。それがこの世においても起こっているのだそうだ。
とんでもないことだと言ったら、ラインハルト様は苦笑して「そのような転生者に倒されるようなら、俺も大した力量はなかったのだな」などとおっしゃる。とんでもない。元々そのような、あってはならない知識をもって転生した人間が異常すぎるのだ。
そして『前世』とやらでアレーナ様たちに敵対する転生者もこの世にきているのだという。つまり、ラインハルト様の敵側の人間は帝国の貴族や自由惑星同盟だけではないということだ。
そうと知った時私は思わず戦慄していた。二人きりで有れば、まだ帝国貴族や自由惑星同盟を相手にできるが、転生者相手ではどうしていいかわからない。だからこそ思う。こんな時に頼りになる方々がラインハルト様、そして私のそばにいてくれて本当によかったと。
フランクなアレーナ様、謹厳実直なイルーナ様、可憐で天真爛漫なフロイレイン・フィオーナ、気が強くかっとなりやすいが素直であるフロ
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