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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第三十八話 バレちゃったのです!!!
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下げたのである。

『そして、ありがとう・・・。言い出すきっかけを作ってくれて』
「な?!あ、ちょっ、そういう素直な言い方、あなたらしくないわよ」

 アレーナがうろたえて、顔を赤くした。これも珍しい事だった。どうやら今日は珍しい顔をよく見られる日らしい。お互いが同時に相好を崩していた。

『私も後でラインハルトたちに会いに行くわ。そして私なりにすべて話そうと思うの』
「そうするべきね」

 親友の言葉にうなずきかけながら、アレーナはふと、

「ねぇ、私思うんだけれどさ」
『なに?』
「原作でラインハルトが必要だったもの、それは『友人』じゃないのかなと思うのよね。そりゃあミッターマイヤーたち優秀な人はいるけれど、あの人たちはキルヒアイスとは一線を画していたわ。一番最初に幼少時代からずっと一緒にいれば、キルヒアイス同様の扱いを受けられるって二人で話したこと、覚えている?」
『もちろんよ』
「今更なんだけれどさ、もし私たちがずっとずっと後でラインハルトに出会っていたら、彼は私たちを友人として接してくれたと思う?ううん、もっと根本的なところで、私たちを味方として受け入れたかな?」

 あまりのことにイルーナが応えかねていると、ごめんね、へんなことを最後に言って、とアレーナは少し間が悪そうに笑って通信を切った。イルーナはじっと椅子に寄り掛かってその命題を考えていた。


 出会った時期が遅かった場合、ラインハルト、キルヒアイスは自分たちを味方として遇してくれたか?


 わからないわ、とイルーナは思った。ラインハルト、キルヒアイスにとって自分たちの脅威となりうる存在は早めにつぶしておくのが望ましいし、キルヒアイスはともかくラインハルトならそれをやりかねない。だからこそ、こうして幼少期からずっと一緒に過ごしてきたのだったが、もし、と思う。

 出会った時間が異なっていたら、出会った環境が異なっていたら、同じ人間同士でもその関係は変わってしまうのだろうか。例えばラインハルトとキルヒアイスが敵同士になる可能性は?ロイエンタールとミッターマイヤーが貴族連合に取り込まれて、ラインハルトとキルヒアイスに敵対することはなかったのか?

 イルーナは頭を振ってその命題を振り落とそうとした。あまりにも重すぎる。少なくとも今考えるべきではないし、そのようなことはあってほしくない命題だ。


戦艦シャルンホルスト司令官室
■ ラインハルト・フォン・ミューゼル准将

 今日アレーナ姉上から衝撃的な話があった。なんとアレーナ姉上、イルーナ姉上は前世とやらからの転生者で、この世界のことをすっかり知っている存在なのだという。フロイレイン・フィオーナやフロイレイン・ティアナ、そしてフロイレイン・レインもそうなのだという。皆俺たちに
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