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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第三十八話 バレちゃったのです!!!
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自身にかかっていた。
「重要なのは・・・・」
ラインハルトがあたりを見まわして、ついでアレーナに向かい合った。
「重要なのは、アレーナ姉上たちの出自等ではない。要は私の大望を知ってそれに協力しようという意思と能力があるかどうかなのです。そして、アレーナ姉上たちにはそれがあった。少なくともこれまでずっと私はそれに接してこれたと思っています。姉上のことを支えてくださった事、私たちに様々な情報やきっかけを与えてくださった事、こうして軍属になってまでも私たちを支えてくれようという姿勢を見せてくださった事、数え上げればきりがありません。そうでしょう?」
アレーナはしばし言葉を失っていた。いや、かけるに差し支えない言葉を探していたと言った方が正しい。こうあってほしいという答え以上の答えをもらったことがまだ信じられなくて、そしてそれが夢であってほしくなくて、言葉を発してしまえば、それが壊れてしまうことを恐れていて。
「ラインハルト、あなた・・・・・」
アレーナはただそういうのがやっとだった。
「それに、この世界は姉上たちの言うところの『原作』とは少々かい離しているようではありませんか。ならば、今後の展開も必ずしも姉上たちの言う通りになるとは限らない。結構。私は私自身の意志と力で、そしてキルヒアイス、アレーナ姉上たちの助力で進んでいくだけです」
ラインハルトはキルヒアイスを見た。彼もまた同じように、いつもと同じように穏やかな顔をしていた。多少信じられないとか動揺を持っているとか、少なくとも表面上にはそう言った素振りは全く見せていなかったのである。
「わたくしも、ラインハルト様と同じ気持ちです。たとえアレーナ様方がどのような出自であろうとも、わたくしたちの友情はいささかも変わりがないと、思いますが」
アレーナはふっと相好を崩した。どうやらラインハルト、キルヒアイス、この二人は自分たちが思っていたよりもはるかに大物なようだ。
そして思う。ラインハルトとキルヒアイス、この二人に出会えて本当によかったと。そしてこの二人の大望を支えて願いが叶うようにしていきたいと。
* * * * *
アレーナの話を聞いていたイルーナは大きくと息を吐いた。顔を上げた彼女の端正な顔にはやれやれという表情と、そして安堵の表情が現れていた。
『将来のことはわからない。だからあなたのしたことがいい方法だったのかそれとも悪かったのかわからない・・・・。でも、なんだかスッとしたわ。隠し事してあの二人と接するの、ちょっとしんどかったの。・・・・ごめんなさいね。あなたを責めてしまって』
次の瞬間アレーナは目を疑った。イルーナ・フォン・ヴァンクラフトはディスプレイ上ではあったけれど、アレーナに向かって頭を
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