1部分:第一章
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新太はそんなタマを怒るどころか頭や喉を触ってあやす親達に返した。
「猫が新聞の上に寝転がるのってさ」
「遊んで欲しいんだよ」
「自分に注意を向けて欲しいのよ」
「それはわかってるよ。けれどさ」
「けれど?」
「けれどって何よ」
「僕が言いたいのはそういうことじゃなくてね」
むっとした顔のままでだ。彼は言うのだった。
「これ、凄い邪魔じゃない」
「だから後で読めばいいだろ?」
「タマに怒ってるの?ひょっとして」
「ひょっとしなくてもそうだよ」
その新聞の上でごろりとなっているタマを見ながらの言葉だ。そのでかく太った身体で新聞紙をこれでもかと占領している。確かに迷惑だ。
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