第3章:再会、繋がる絆
第51話「未知の次元へ」
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会話を思い出す。
「...もし、ジュエルシードを使われた場合の作戦の要は、司だ。」
「っ...!」
クロノは僕と司さんを一瞥してから、皆にそう告げた。
「司が天巫女としてその世界にあるジュエルシード三つを使い、奴に対抗する。」
「なっ....!?」
「ふざけんじゃねぇ!!なに司を態々危険に晒してやがる!!」
織崎と王牙が驚愕し、クロノにそう怒鳴る。
まぁ、気持ちは分かる。囮とそんなに変わらない事をさせてるからな。
「...飽くまで最悪の事態になれば...だ。僕だってそんな事は実際になってもしたくない。...だが、彼女自身がその時の覚悟を決めているんだ。...なら、信頼するべきだろう。」
「っ...くそ...!」
....実際は、他に打つ手がないのだろう。だから、こんな危険な作戦を...。
「さっき言った通り、これは最悪の事態での作戦だ。ジュエルシードの危険性を考えると、奴に“逃げ”の選択肢を取らせた方がマシだ。」
「でも、使われた場合は私が...。」
「...不本意ながら...な。」
最悪を想定して対策を立てておくのは良い事だが、その内容が織崎たちには納得できないのだろう。
「ジュエルシードを制御できる可能性が高いのは、司だけだ。だから、どうしてもジュエルシードを使われた場合は司を中心として動く必要がある。...分かっていてくれ。」
「僕らは精々サポート...って事か?」
「そう言う事だ。」
変質していないジュエルシードを制御するのは、確かに容易だろう。
そして、その力で他のジュエルシードを抑え、僕らはサポートに徹する。
なんともまぁ、他力本願みたいで歯がゆいなぁ...。
「そんな面倒な事なぞせずに、さっさと追いついて捕まえりゃいいだろうが!」
納得のいかない王牙が吠える。
「なら、君はどうやって奴を捕まえる?奴は僕達管理局を警戒している。その上で気づかれず、魔力を使う隙も与えずに昏倒させれるのか?」
「はっ!俺なら楽勝だ!」
...いや、毎回あっさり負けたりするお前が言っても説得力皆無だぞ?
「帝の言った事を実現するには、まずアースラの転移装置を使わずに...そして奴に勘付かれずに次元転移をする必要がある。...この時点で相当難しいのが分かるだろう?」
まず、単独で次元転移ができる人物の時点で、人数が少し限られる。
おまけに、“気づかれない”事が条件に入ると、誰もできないだろう。
「もし逃げられなかったとしても、その際にジュエルシードが発動したらどうするんだ?たった一つでさえ次元世界を崩壊させる危険性があるんだ。」
「あれ?それは司がジュエル
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