第3章:再会、繋がる絆
第51話「未知の次元へ」
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めんなさい...!」
「あ、ああ。いきなり止まった僕も悪かったよ。」
すぐさま僕の上から退いて謝ってくるので、普通に許す。
まぁ、怪我もないし別にいいからね。
「....優輝君ってもしかして...。」
「うん。多分、天然の女誑しだよ。」
「なんか言ったか?」
司さんと葵が何か言っていた気がするけど、聞き逃してしまった。
「っ......!」
...椿は椿でさっきの気にしてか顔赤いし。(なぜか花も出てくる。)
〈...マスターは昔からこうですよね...。〉
「おい、リヒト。それどういうことだ。」
なんか納得のいかない会話が繰り広げられてる気がする...。
「シッ!」
「はぁっ!」
トレーニングルームにて、リヒトと椿の短刀がぶつかり合う。
さっき放置していた事に対するお詫びの一つだ。
他にも、僕の手料理を振る舞ってくれとか頼まれている。
ちなみに、司さんはあの後リニスさんやプレシアさんのいる方へ向かった。
「はっ!」
「っと!」
連続の突きを、僕はリヒトで受け流す。
けど、受け流す事は予測されているため、受け流されても隙がない。
それどころか...。
「甘いわ!」
「なっ!?」
反撃を逆に受け流され、懐に入り込まれる。
そのまま放たれる掌底を、何とか身を捻らす事で回避する。
「まだよ!」
「くっ...!」
だけど、回避した所に足を薙ぎ払われ、思わず後退してしまう。
...ここまで来れば、もう詰みだ。
「終わりよ。」
「っ!!」
―――ヒュガガガガ!!
一瞬でいくつもの矢が放たれ、微妙に速さが違うそれらは、僕に到達する時には寸分の狂いもなく同時だった。
そのため、全てを受け流す事もできず、僕は壁に磔状態になり、手も足もでなくなる。
実戦であれば、すかさず追撃を受けるため、これで僕の負けだ。
「...やっぱり腕を上げた?」
「霊力も完全に回復して、ちょっと力不足を感じたのよ。...それに、もっと優輝の役に立ちたいから...。」
「まだまだ子供には負けられないよー。」
椿と葵も、緋雪が死んでからさらに腕を上げたらしく、二人共一対一でも僕に勝てるようになっていた。
「しっかし、すぐに追い抜かれたなぁ...。」
緋雪の死から立ち直ってしばらくの頃は、二人同時に相手してても拮抗できていたのに、今では一対一でも負ける事があるようになっていた。
「優ちゃんがこのまま大人になっただけでも、あたし達は勝てなくなると思うけどね。」
「優輝に勝
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