第3章:再会、繋がる絆
第51話「未知の次元へ」
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流れ着いた時に知ったのだろう。...でないと、普通は知る事ができないからな。」
「管理外どころか、未探索の世界だからな。僕もそう思う。」
本来シュラインぐらいしか知らない事実だからな。
「そうだとして、もし人が生き残っていないなら奴は既にジュエルシードを持ちだしているはずだ。その三つは願いを歪める事もないのだからな。」
「そうじゃないという事は、そこに誰かが生き残っていて、ジュエルシードを護っているから...って所か?」
「その通りだ。」
どうやら僕とほぼ同じ考えだったようだ。
「だけど、ジュエルシードを扱えるのって私の一族だけなんでしょ?」
〈おそらくは知らないのだと思います。かつて25個あったときは、暗黙の了解でしたから。...それに、天巫女の一族でなくとも、内包されてる魔力を扱う事はできます。〉
司さんの疑問にシュラインが答える。
...もう一つ最悪な想定もあるけどな。奴も天巫女の一族の可能性っていう。
...まぁ、天“巫女”だから結局正しくは扱えないだろうけど。
「...この際、ジュエルシード関連は置いておこう。問題は、奴をどうやって捕まえるかだ...。」
「確か、バインドで拘束した状態から逃げたんだよね?」
クロノ曰く、バインドで完全に拘束し、逃げられない状態だったらしい。
「ああ。あの時のように奇襲に成功しても、すぐに逃げられるだろう。」
「方法としては、不意を突いた一撃で気絶させるか、そのメタスタスをどうにかするか...。」
だけど、前者は奇襲を前提とした作戦だ。
奇襲じゃなければ、不意を突いても魔力を流し込むだけで逃げられるメタスタスがあるので、余程速い一撃じゃなければいけない。
ましてや、何気に長年管理局から逃げ続けている犯罪者だ。一筋縄でいく訳がない。
だからと言って、奇襲のチャンスを待つほど悠長な事はできない。
いつ、奴がジュエルシードを使うか分からない今、早く行動を起こさなければならない。
「....どちらも厳しいな。メタスタスをどうにかしようにも、やはりロストロギアだ。不意を突いて撃ち落とす以外の方法は困難を極める。」
「相変わらず凄い推察だな...。確かに、その通りだ。」
問題は奴本人の実力が未知数なところだ。
弱いのであれば、メタスタス発動までに僕や椿、もしくはフェイト辺りでメタスタスを撃ち落とせるが...今まで管理局の手を逃れてきた奴が弱いとは思えない。
そんな奴が、警戒していつでも逃げられるようにしていたら...。
....ん?“警戒”して....?
「...むしろ、“逃げる”と言う選択肢を選ばせないようにすれば...?」
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