エピローグ
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イスが聞こえてくる。会話が途切れたことで、再びサボったことへの緊張感やら罪悪感が込み上げてきた。
「私、やっぱり体育行ってくる」
「え?なんで?もうサボっちゃえよ。どうせあと25分だぜ?俺とここでパーリラアフタヌーンフィーバーナイトしようぜ」
ますますここにはいられない。多田くんとなんちゃらフィーバーなんて恐ろしすぎる。クラスは愚か、学校中から奇異の目で見られるに違いない。そもそも昼なのか夜なのかハッキリしてほしい。
私はバッグを持ってドアをスライドさせた。最後に、教室に取り残された不満顔の多田くんに振り返って一言呟いた。
「要は済んだから、帰ってもいいよ」
「いや、HR出るから帰らないでここでまったりする。授業よりはどうでもよくないからな、あれは。連絡事項を聞かなきゃいけねえし」
「真面目じゃん」
私は廊下に出て、ドアを閉めた。さて、とりあえず体育館に行こう。それまでに遅刻の理由を考えておかないと。これも初めての出来事だ。
基本的にサボりは良くない。だけど、死刑になるほどものすごく悪いわけじゃないかな。私はそう思った。
終
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