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授業なんてどうでもいい、なくてもいい
多田くんは腹立たしい
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はそれ相応の代償を払ってもらわなければならない。もちろん、私は自分の短所を無くすよう頑張るつもりだ。

 照原くんが呟いた。

 「よく分かんねえけど、三ツ橋って心広いな。すげえと思う」

 「そんなことないよ。単純なだけ」

 私はそう言って教室を出た。すると、ちょうど男子トイレから多田くんが顔を出した。彼は私を見ると「三ツ橋」と呼んだ。ヘラヘラしていない。

 「さっきはごめん」

 「照原くんと同じ謝り方だ」

 「え、アイツと同じ?変えた方が良い?」

 私は思わず笑ってしまった。多田くんが不思議そうな顔をして私を見ている。彼は勝手な人間ではない。良くも悪くも、ひたすらマイペースなのだ。

 「多田くん、あさってはよろしく」

 「ん、ああ。分かってるって。ケツ触ったぶんの成果は出すよ。あれは良かった」

 「もしダメだったらどうする?」

 「お前、自分の欠点治す気あるのかよ……。うーん、ダメだったらどうしよう」

 「ダメだったら痴漢で訴えるっていうのはどう?」

 「めっちゃエグい!でも断れない!」

 「じゃあ決まりね」

 やや顔の青ざめた多田くんを見て、私はまた笑ってしまった。
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