三つの楔
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下僕?この天下に轟く我が力を、下僕と申すか!?」
マルド・ギールに下っ端扱いをされたジエンマは、怒りで己の力を解放していく。
「冥王!!小僧どもを片付けたら、次はうぬの番ぞ!!」
全身を魔力のオーラで包み、その存在を知らしめるジエンマ。かつてのマスターにしてその力を知る三人は、青ざめ、動けなくなっていた。
「ビビるなぁ!!」
「「「!!」」」
その三人を見て、ナツは大声で叫ぶと、ジエンマ目掛けて突進する。
「こんな奴にビビるこたぁねぇぞ!!進めぇ!!」
ぶつかり合う拳と拳。だが、悪魔に転生した男の方が、明らかに押しているように見える。
「うぬに用はない」
みるみる押されていく火竜。彼は歯を食い縛り必死に耐えていたが、やがて押し負け、壁へとぶちこまれる。
「ナツさん!!」
「弱者が!!弱弱!!」
己の力が最強と考えているジエンマは、簡単に飛んでいったナツを見下しそう言う。その男に、ローグとグラシアン、そしてスティングが向かっていく。
「いくぜ!!」
「はぁぁぁぁぁ!!」
「俺はあんたを!!」
果敢に向かっていく三大竜。しかし、三人はジエンマに魔力をぶつけられると、なす統べなく吹き飛ばされる。
「「「うわぁぁぁ!!」」」
「弱弱!!弱者よのぉ三大竜。ドラゴンの子というよりは、トカゲの子よのぉ」
「テメェ・・・」
地面に叩き付けられた三人の方へとゆっくり歩いていくジエンマ。スティングたちは彼の言葉に怒りを覚えていた。
「スティング、ローグ、グラシアン。貴様らをこの手で始末できる日を待ちわびておったぞ」
ジエンマはそう言うと、彼らの周囲を爆発させる。それにより、三人の姿は煙に包まれ、確認できなくなっていた。
「スティング!!」
「ローグさん!!」
「グラシアン!!」
普通に喰らったら一溜りもない攻撃。ナツとシリル、そしてグレイは心配し彼らの名前を叫ぶ。
「大丈夫だ」
「ビビるこたぁねぇ」
「俺たちは・・・」
「!!」
辺りに広がる黒煙。その中で、三つの人影が動いているのがシリルたちの目に見える。そしてその影は、大男目掛けて地面を蹴り、煙の中から飛び出すと、かつてのマスターの顔面を殴り付ける。
「「「進むんだ!!」」」
息のあった連携で敵の顔に攻撃を押し込む三大竜。ジエンマはそれを予測できておらず、もろに喰らっていた。
「こっちは任せろ!!」
「こいつは絶対!!」
「俺たちが倒す!!」
忌々しい記憶。それを清算するために、三大竜はジエンマを打倒することを決めた。
「弱者の自惚れはみっともないものだ!!来い!!三大竜!!」
「いけるな?スティング、グラシアン」
「もちろ
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