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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第三十七話 前線で一番苦労するのは誰なのです?
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笑う。
「キルヒアイスが操艦の指揮を執ります」
『そう・・・・。なら、こちらは前進して敵の砲火を引き付けるから、そのすきに突入し、侯爵を確保して。・・・無事でね、ラインハルト』
「イルーナ姉上こそ」
通信を切ったラインハルトは、
「突撃だ!本艦をバーベッヒ侯爵旗艦脇にぶつけ、装甲擲弾兵を突入させ、侯爵の身柄を確保するぞ!!」
シャルンホルストはキルヒアイスの的確な操艦によって、砲火を潜り抜けて突入し、バーベッヒ侯爵旗艦の横合いにブチ当てた。敵の護衛艦隊は驚いたが、うかつに近寄ればバーベッヒ侯爵旗艦ごと吹き飛ばす恐れもあるため、砲撃も手出しもできずにいた。その間隙をイルーナは見逃さず、次々と護衛艦隊を的確な砲撃で撃破していった。
「ミュラー。卿は艦の指揮をとれ。装甲擲弾兵は私が自ら指揮を執る」
「危険です!どうか小官を派遣してください」
「いや、私が行く。指揮官たる者後方で座して、兵たちの命を危険にさらすやり方を私は好まない。心配するな、護衛としてキルヒアイスを連れていく。そして個々の指揮は卿にしか頼めないのだ。やってくれるな?」
そうまで言われては従わないわけにもいかず、ミュラーは承諾した。
ところがである。この艦にもう一隻近寄ってきた艦があった。他ならぬアレーナの艦である。「艦隊司令官」自らが乗り込んでくるとは、侯爵もラインハルトも予想だにしていなかった。
艦内に突入した装甲擲弾兵たちは、待ち構えていた侯爵の親衛隊と激しく戦った。だが、勝利の天秤はラインハルト側に傾くこととなる。猛訓練を受けてきた装甲擲弾兵たちと、侯爵の側にいて常に儀仗兵のような親衛隊とでは練度に差があったからだ。
さらにアレーナ・フォン・ランディール自らが旗艦を突入させてきたため、2か所同時から攻め込まれることになり、守備隊は大混乱に陥った。
「侯爵はどこにいる!?」
艦橋に踏み込んだラインハルトたちが次々と敵兵をなぎ倒し、降伏させたのち、装甲服を着たラインハルトが艦長らしい男を問い詰めた。
「う、上のVIPルームに・・・・!」
「よし!!一隊はここを守備し、艦のシステムを掌握せよ!残りは私に続け!!」
ラインハルト、キルヒアイスは司令席の奥にある私的区画への入り口をこじ開け、奥に踏み込んでいった。そこにもバーベッヒ侯爵直属の部下たちがいたが、なんとしたことか、既に床に伸びてうめいていた。いずれも死に至る致命傷ではないが、戦闘力を奪われている。
「どういうことだ!?」
「わたくしたちの前に、誰かが別のルートを通って、このVIP区画に入ってきたようですね。ラインハルト様、あれを。通風孔が破壊されております」
キルヒアイスが示した先には通風孔が爆破されたように四散して、蓋が壁に
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