第57話
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したら………」
「クレイユさん、どうか落ち着いてください。こうなったら誰かに相談するしかないでしょう。」
ソフィアが女性と会話をしていたその時、ロイド達が近づいてきた。
「あなたはハロルドさんの奥さんの………」
「あ……支援課の皆さん!よかった………実は困った事がありましてどなたかに相談しようかと………」
ロイドに話しかけられたソフィアは明るい表情になった。
「それはもしかして証券マンをしているこちらのご主人の事ッスか………?」
「そうなんですの。今朝目を覚ましたら、主人がいないんですの。ソフィアさんと2人でご近所を探してみたのですけど………」
「そうですか………あの、ご主人は最近様子がおかしいような事はありませんでしたか……?」
「あ……そうかもしれませんの。娘はずっと心配していましたの。」
「……予想的中か。夜の闇に消えたって事は目撃者を見つけんのは難しそうだな。」
ロイドの質問に答えた女性の話を聞いたランディは目を細めてロイドに指摘した。
「ああ、今はともかく失踪者の全員の確認を取ろう。ソフィアさんはこちらのご家族の方と面識があるみたいですね。あの………警察の方でも捜索してみますが時間がかかるかもしれません。しばらくご家族の方に付き添っていて頂けますか?」
「ええ、喜んで。主人もじきに仕事から戻るはずですし。」
「すみません。では、この場をよろしくお願いします。」
その後ロイド達は合流場所に向かい、エリィ達と合流してそれぞれの情報交換をした。
〜住宅街〜
「…………まさか全員、行方不明になってるなんて……」
「嫌な予感、的中だな………自発的に消えちまったのか、それとも拉致されちまったのか。」
「どうやら向こうの方が一枚上手だったみたいね。」
「現時点では情報が少なすぎてどちらの可能性も考えられますね。」
エリィとランディが溜息を吐いている中、レンとティオは考え込んでいた。
「……失踪した5人については氷山の一角かもしれない。クロスベル市全体ではかなりの人数が失踪している可能性が高そうだな……」
「ええ……一体どれだけの人達が消えてしまったのか………」
「どうする、ロイド?一人一人を捜すってのはさすがに難しそうだぜ?」
「ああ……こちらの手が圧倒的に不足している。こうなると上からの圧力で一課が動けないのが痛いな……」
「こっちの人手はたった5人と一匹だものね。」
「でしたら二課のドノバン警部に相談してみてはどうでしょう?以前、手伝った貸しもありますし。」
「いや……難しいと思う。ダドリー捜査官がわざわざ、支援課を頼ってきている以上、二課にも圧力がかかっているは
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