第57話
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て訊ねた。
「……単刀直入に言うとそうなるわね………」
「―――残念ながらレンもアルカンシェルの人が行方不明になった件はさっきの話が初耳だからわからないわ。だけど、そのニコルという人がどんな状態であるかは大体予想できているわ。」
「!?それは本当………!?」
レンの答えを聞いたリーシャは目を見開いて驚いた。
「……その前に一つ聞きたいんだけど………リーシャお姉さん。”裏”に属しているお姉さんもわざわざレンに聞きに来なくても多分、気付いているのでしょう?ニコルという人が今、どんな状態なのかを……」
「………………………やっぱり、薬物による副作用か中毒症状だったの………?私の知る東方の薬で一時的に身体能力を上げる薬がある事を知っていたから、もしかしてと思っていたのだけど………」
「十中八九そうでしょうね。ちなみに今朝ニコルという人と似た状況である別の人が行方不明になったという連絡も入ったわ。それを考えると薬物をしていると思われる人達はみんな、行方不明になっているでしょうね……」
「そう………」
レンの答えを聞いた疲れた表情で溜息を吐いた。
「……その、ありがとう。わざわざ教えてくれて………」
「うふふ、リーシャお姉さんとは”色々な意味”で今後も仲良くなっておきたいしね。それと一つだけ忠告しておくわ。―――多分、今日か近日中に”事態が一気に動く”でしょうから、”一般人の外出は控えた方がいい”と思うからくれぐれも気を付けてね?」
「!?………わかったわ、イリアさん達にはそれとなく伝えておくわ。それじゃあレンちゃんも頑張ってね。」
レンの忠告を聞いて血相を変えたリーシャはすぐに表情を戻してレンに微笑んだ後劇場へと戻って行った。するとその時レンのエニグマが鳴りはじめ、レンは通信を始めた。
「――はい、レンよ。」
「レンちゃん、今どこにいるのかしら?」
「今はアルカンシェルの聞き込みが終わって劇場を出た所よ。」
「え、そうなの。それならロイド達とも合流してそれぞれの情報交換をした方が効率がよさそうね。今ロイドに連絡して合流場所をどこにするか聞くから、ちょっと待ってて。」
「ええ、わかったわ。」
その後レンは再び来たエリィの通信で合流場所を聞いた後合流場所に向かった。
〜住宅街・住宅〜
「一課の資料によるとたしかこの家のはずだけど………」
エリィ達がそれぞれ合流場所に向かっているその頃、ロイドとランディは住宅街にある薬物を服用したと思われる人物の家に入った。
「お、あの人は確か小嬢の……」
女性と話し合っているソフィアに気づいたランディは目を丸くした。
「あの、あの……わたくし、一体どう
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