第57話
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その後ロイド達は男性陣と女性陣の二手に分かれて支援要請の消化と捜査一課の資料に載っている人物達の調査を行う事にし、レン達と一旦別れたロイドはランディと共に担当している支援要請を片付けた後資料に載っている人物の内の一人が所属している不良集団―――”サーベルバイパー”の本拠地を訊ねた。
〜旧市街・ライブハウス”イグニス”〜
「オイ………居なかったってのはどういうことだ?俺は連れて来いと言ったんだ。聞こえなかったのか、アア?」
ロイドとランディがサーベルバイパーの拠点であるライブハウスに入るとヴァルドがサーベルバイパーに所属している青年を睨み
「そ、そのう………ディーノの奴、家にも帰ってないらしくて……」
睨まれた青年は言い辛そうな表情で答えた。
「ならとっとと探して来いやァ!!」
「オッス!!」
そしてヴァルドに怒鳴られ、焦りながら頷いた。
(ディーノって………まさか一課のリストにあったパシリの?)
(よくわからんが………行方不明ってことか………?)
その様子を見ていたロイドとランディは小声で会話をした後ライブハウスを出た。
「どうなってんだ、ありゃあ……」
「状況はわからないけれど、リストにあったディーノの姿は見当たらなかったな。」
「ああ、それに連中の様子も普通じゃなかったし……」
「―――やあ、ちょっといいかな。」
ライブハウスを出たロイドとランディが顔を見合わせて話し合っているとワジが近づいてきた。
「ワジ……どうしてここに。」
「バイパーの様子が気になってさ。新入りの例の子、今朝からいないみたいじゃない。ま、あんな事やっちゃった後だし、まさかとは思うけど………」
「お前……何か知ってるのか?」
「まあね。ここじゃ何だし、トリニティにおいでよ。僕の知ってる範囲でよければ教えてあげるからさ。」
ロイド達に自分の所に来るように伝えたワジはその場から去り
「………サーベルバイパーの情報についてはあいつに頼るしかなさそうだな。」
「そうだな……」
ロイドとランディもワジに続くようにワジの後を追って行き、トリニティに入ってワジに話しかけた。
〜プールバー”トリニティ”〜
「……来たね。」
「ワジ、早速だけど話を聞かせてくれるか?」
「情報料、って言いたい所だけど今回はタダにしておくよ。僕らも無関係じゃないし………そこそこヤバイ話だからさ。」
「「?」」
ワジの言葉を聞いたロイドとランディががそれぞれ不思議そうな表情で首を傾げているとワジは話し始めた。
「バイパーのパシリの子はディーノっていったっけ。最近、様子が変だったみたいだね。」
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