機動戦艦ナデシコ
1379話
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って、足が速いな。シャドウミラーのメンバーと比べると遅いが、一般人の基準で考えれば間違いなくオリンピック級と言ってもいいだろう。
そんな風に高杉を見送っていると、慌てたように神楽坂が俺の方へと視線を向けてくる。
「ちょっと、どうするのよ! あれ、絶対に勘違いしたわよ!?」
「あー……だろうな」
「あのねぇ……何だってそんなに気にしてないのよ」
「いや、今更だし」
俺の場合、異性関係に関しては色々と派手な事になっている。
今更神楽坂との仲を誤解されてもな。
そもそも、俺と神楽坂は何だかんだと色々親しいと言ってもいい。
今までにも色々と俺と神楽坂の仲に対する噂があったというのは、聞いた事があるしな。
寧ろ高杉にとってショックだったのは、自分が一目惚れか……もしくはそこまでいってなくても、いいと思っていた神楽坂が俺とデートをしてたって事なんだろうし。
「ちょっと、今更ってどういう事!? もしかして……」
俺の言葉を聞き逃せないとばかりに告げる神楽坂。
俺はそんな神楽坂に対して頷きを返す。
「俺とお前の仲を疑う噂ってのは、随分前から流れてたぞ?」
「な、な、な、何ですってぇっ!」
「何だかんだと俺とお前は一緒に行動するのが結構多いしな」
「ちょっ、それはそうかもしれないけど、それでも一緒にいるってのはアクセルが超包子にかなり来るからでしょ!」
それは否定出来ない事実だ。
神楽坂が超包子でバイトをしていて、俺はそこによく食べに行っていた。
でもって、神楽坂のチャイナドレス姿を見て楽しんでいたのも事実な訳で……
「ちょっと、何とか言いなさいよ! このままじゃ、変な誤解されてしまうじゃない!」
照れか羞恥か怒りか……ともあれ、神楽坂は顔を真っ赤に染めて叫ぶのだった。
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