機動戦艦ナデシコ
1379話
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品店での残り物とかもある。
超包子もそうだが、本当に全ての食べ物がその日のうちに売り切れるなんて事はまずないので、それを処分するのがワイバーンという訳だ。
「けど、焼くと皮が割れるだろ? そうすると肉汁とかが出てしまうから、焼きで美味く食べるのには調理する技量が必要になるな」
「それは……否定出来ないけど」
「ついでに、ソーセージを焼く時には人によって油を敷いたりするだろ? フライパンとか焦げるし。そうなると、ソーセージが無駄に脂っこくなる。……バーベキューとかで焼く時はいいんだろうけど」
「うーん、そう言えばそうね。実際に前に食べたバーベキューのソーセージは美味しかったし」
「茹では茹でで、結構難しいところがあるらしいんだけどな。沸騰させると旨味が逃げ出してしまうって意味で」
そんな俺の言葉に、神楽坂はジト目を向けてくる。
「なら、どうやって茹でるのよ?」
「沸騰する寸前でお湯を止めて、そこにソーセージを入れて茹でるのがベストらしいぞ。まぁ、実際にはそこまでやるような奴はそんなにいないだろうが」
普通ソーセージをボイルすると言えば、お湯を沸騰させてそこにソーセージを突っ込んで暫く茹でるしな。
「ふーん。……まぁ、茹でたのも美味しいってのは認めてあげるわ」
「いや、別に神楽坂が作ったわけじゃないのに、何で偉そうなんだよ」
「それは……」
「ああああああああああっ!」
神楽坂が俺の言葉に何かを言い返そうとした瞬間、食堂の中に大声が響き渡った。
何だ? と疑問に思って視線を向けると、そこにいたのは高杉。
愕然とした表情で俺の方へと……いや、神楽坂の方へと視線を向けている。
「か、か、神楽坂さん。その、もしかしてアクセル代表とデ、デ、デートとか……でしょうか?」
「ふぇ?」
高杉からの言葉は余程予想外だったのだろう。
神楽坂の口から出たのは、奇妙な声だった。
だが、数秒程して何をどう言われているのかに気が付いたのだろう。慌ててテーブルを叩きながら立ち上がる。
「ちょっ、ちょっと、いきなり何を言ってるんですか! そ、そんな、アクセルとデートだなんて……そんな事ある筈ないでしょう!?」
「でも、こうして2人で食事を……」
「一緒に食事をしたからって、別にデートって訳じゃにゃにでしょう」
あ、噛んだ。
「いえ、男女が一緒のテーブルで食事をしているのであれば、それは立派にデートです。……すいません。まさか神楽坂さんとアクセル代表が、その、付き合っていたなんて思いもしませんでした。……何て言えばいいのか分かりませーん!」
それだけを言うと、高杉は俺と神楽坂の前から走り去る。
いや、さすがに木連の中でもトップクラスの身体能力を持っているというだけあ
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