五十七話:正義の敵
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んよ。あの頃と同じと思うとるんなら痛い目見るで?」
まるでシグナムのようにレヴァンティンを構えながら鋭い視線を向けてくるはやてに切嗣は自身の認識の甘さを悟る。彼女はもう守られるだけのあの頃の少女ではない。戦場で戦い、情報戦もこなす立派な戦士だ。自分はずっと子どものままだと見くびり、まんまと彼女の策に嵌っていたのだ。
「全のため一を殺すことが正義ちゅうんなら、私は悪でええよ。
ほな―――覚悟はええか、正義の味方」
彼女は家族を見捨てることを許容するぐらいであれば悪にもなる。
十年前のあの日に、全ての罪を背負ってでも―――養父を連れ戻すと誓ったのだから。
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