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Blue Rose
第十六話 神戸を後にしてその五

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「まずやることがあるだろ」
「神戸を出る前に」
「ああ、ここの美味いものは全部食ってな」
「八条町のだね」
「ああ、この学校の食堂のもな」
 そちらもというのだ。
「食ってな、そしてな」
「長崎に行かないとだね」
「ああ、悔いのない様にな」
「それじゃあね」 
 こうしたことを話してだ、そのうえで。
 優花は学校の食堂、それにだった。
 八条町の美味いものを食べることにした、そしてだった。
 彼は実際に食堂や商店街の知っている限りの美味しいものを食べて歩いた、うどんや蕎麦も丼も洋食もだ。
 中華もあった、その足は中華街にも向いていた。
 龍馬と共に豚足ラーメンを食べてだ、笑顔で言った。
「長崎にも中華街あるよね」
「ああ、あそこもな」
「それでもこうしたラーメンはね」
「ここだけだろうな」
「そうだよね」
「後な」
 自分も豚足ラーメンを食べつつだ、龍馬は優花に言った。
「須磨の水族館は行ったか?」
「あっ、あそこだね」
「ああ、あそこは行くのか?」
「そうだね、あそこもね」
 優花は龍馬に応えて言った。
「行っておこうかな」
「長崎に行くまでにな」
「子供の頃から行ってたよな、あそこに」
「うん、そうだよね」
「だからな」
「あそこにもだね」
「長崎に行くまでにな」
 それまでにというのだ。
「行こうな」
「それじゃあね」
「それとな」
「それと?」
「まだ食うからな」
 豚足ラーメンを食べつつだ、また言った龍馬だった。
「そっちも頑張れよ」
「食べることもなんだ」
「美味いものが多いからな」
「八条町も学園の食堂も」
「それに中華街だってな」
 ここでもというのだ。
「美味いものが一杯あるからな」
「全力で食べないと駄目なんだ」
「ああ、そうだよ」
 それこそというのだ。
「だからいいな」
「それじゃあね」
「ラーメン以外にもな」
「とにか美味しいものをだね」
「徹底的に食うんだよ」
 中華街のそうしたものもというのだ。
「俺も食うからな」
「あっ、龍馬もなんだ」
「これでもな、ただ最近食う量がな」
 それがともだ、龍馬は言った。
「増えてな」
「龍馬最近凄く食べてるよね」
「ああ、もうな」
 それこそというのだ。
「幾ら食っても足りないな」
「成長期だからだね」
「しかも最近凄い走ってるしな」
 部活でというのだ。
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