第14話 世界の歴史が集まる島
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ことは無いと教えてもらったから訪れました」
「初めまして、この図書館の館長を勤めておりますクローバーです。ようこそ我が図書館へ、平賀さん」
失礼にならないように細心の注意を払って言葉を選びながら挨拶をすると、艦娘達の観察をやめたクローバーさんは、俺としっかりと目を合わしてくれてから、挨拶を返された。まさかいきなり、図書館の館長が出てくるとは予想して居なかったので、老人の高い地位に少し動揺していた。
「なるほどなるほど」
クローバーさんは挨拶を終えると、立派な自分のヒゲを扱いて何やら考えていた。
「ところで、大日本帝国という国について。申し訳ないのですが聞いたことのない名前で。どのあたりに有る国なのか、教えていただけませんかな?」
「実は私たちは、人食い島と呼ばれている島に滞在していまして。その辺りの事について色々と話したく、この図書館を訪れたのです」
大日本帝国の事について指摘されて、どこから話すべきなのか、どうやって説明すれば良いのか悩んでしまう俺。とりあえず、現状から伝えてみると、キラリと目を輝かせるクローバーさん。
どうやら、人食い島の噂や伝承について知っているような、好奇心を刺激されて話の続きを聞きたい、というような反応だった。
「なるほど、あの島ですか……。どうやら、長い話になりそうですな。私は、この通り老人ですから、立っているだけで疲れてしまう。腰を下ろしてから、続きの話をしたいのですがよろしいですか?」
「お願いします」
「では、席に案内しましょう」
そう言って、歩き出したクローバーさん。俺はどう話そうかと考えながら、艦娘達と一緒にクローバーさんの後について歩いた。
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