第6話:3vs3
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
拓真の意外な言葉に勝達はその場に固まっていた。
「今、何て言った?」
「勝とデュエマして、勝ったら俺達の部活に入れてやる」
「ちょっと、拓真!何言っt―――――」
「その話、本当何だな!」
勝の言葉を遮るかのようにモルトは拓斗の誘いに嬉しい反面本当かどうか拓真に問い掛ける。
「あぁ、本当だ。約束する」
「よっしゃぁぁぁっ!」
拓真のその言葉にモルトは喜び叫び声を上げる。
「ただし、条件がある!」
「条件?」
喜んでいるモルトを見て拓真は龍牙に声を掛ける。
「一、公式大会適用のデッキを使うこと。
二、勝つことよりも楽しむこと。
三、黒炎さん、白井さんもこの条件を守って俺達とデュエマすること。
この三つです」
「成る程な。一つ、質問良いか?」
「…どうぞ」
拓真の説明を聞いて納得しながらも龍牙は拓真に問い掛ける。
「一はまだしも、二と三の意味は?それよりも、俺はまだ、部活に入るとは言っていない」
「あぁ、それについては……」
龍牙の問い掛けに拓真は龍牙の耳元に小声でこう言った。
「……勝を楽しませる為だ」
「ん?どういうことだ?」
拓真の簡単な説明に龍牙は疑問に思い問い掛ける。
「最近勝、デュエマを楽しめてなくてな。これを気にデュエマの楽しさを思い出してもらいたいんだ」
「つまり、ギブアンドテイクって訳だな…」
「そう言うこと」
拓真の説明を聞いて納得する龍牙。
「それで、その……去年の優勝者の黒炎さんに頼むのはアレ何ですが…」
「……協力する」
「えっ!?マジっ!?」
「…あぁ……」
龍牙の意外な返事に拓真は驚きながらも心の中で感謝していた。
「ありがとうございますっ!」
「礼なら良い。それより、いつデュエマする?」
「明日の放課後。場所は近くのカードショップです」
「そうか。それなら急いで、デッキの調整に入るか。アイラ、モルトを連れてきてくれ」
「了解!」
場所と時間を聞いた龍牙はアイラにモルトを連れてくるよう頼み、三人はこの場を後にした。
「それじゃ、俺達も帰るか。拓斗」
「そうっすね!兄貴!」
それを見た拓真は弟の拓斗を連れて、この場を後にした。
「あの、僕の意見はガンスルーですか…?」
一人、その場に残された勝は小さくそう呟いた。
その日の夜。
とある荒廃ビルの中。
そこで中学生位の少年が大学生位の青年とデュエマをしていた。
少年のバトルゾーンにはタップ状態の《凶戦士 ブレイズ・クロー》とアンタップ状態の《一撃奪取 トップギア》の2体。手
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ