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全ては我が趣の為に
変態のゲイザー
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私、ヴァリオット・ゲイザーは武偵である。
日々起きる事件や事故、犯罪等の取り締まりや依頼をこなしていく、探偵さながらの学生だ。
今日も今日とて、犯罪が起きた場所へとやって来れば、颯爽と依頼を片付ける。
それが私、ヴァリオット・ゲイザーの生きざまだ。

「熊さんパンツ!バッチグー!」

「きゃあぁ!?」

たった今、目の前にいた栗色髪のツインテールな少女のスカートを捲ったところだ。

「あ、あああああ貴方誰ですかぁ!って言うか何なんですかぁ!」

「私か?私はヴァリオット・ゲイザー。
こんな雨の日に傘もささず、死闘を繰り広げるとは片腹痛い。
こんな日は傘を忘れた女性達の衣服から透ける下着に舌づつみを打つのが良いと思わないかね?」

「変態か!?」

「違う、ド変態だ!」

残念ながら、この少女には際立つほどのスタイルは無いようだ。
やはり先程の金髪の少女が良かったな。

「貴方、何者?」

「ふむ?ほほう……」

「………………………見てないで質問に答えてくれるかしら?
貴方は何者かと聞いたのよ」

おっと、見とれてしまったか。

「失礼。私はヴァリオット・ゲイザー。
しがない武偵でございます」

「武偵ね。ここへ何しに来たのかしら?」

「おや?先程の話をおき気になられていないのですか?
ならばもう一度。貴女の下着を拝みに来たのです」

「……変態は死になさい」

彼女、峡竹灯は腕を振り、毒を仕込んだナイフを投卿した。

「おや、これは毒塗りですね。
中々に苦しみそうな毒だ…私には効きませんが」

飛んできたナイフを掴み、ペロリと毒が塗られたナイフの刃を舐め、明後日の方向へ放り投げた。

「貴方、人間かしら?
一応即死級の毒だったのだけど」

「はははは。私は毒を受け付けませんので。
それでは、貴女の全てを拝みましょう」

「っ!」

それは、全てが遅かった。
ゲイザーは端から見れば人外。それも凶悪なほどにだ。
彼女は出会って直ぐに逃げるべきだった。
脇目も降らず、逃げてさえいれば、ゲイザーは追わず、ただ助かるだけだったのに…。

「きゃああああああああ!!!?」

誰もいないとはいえ、公共の場で丸裸になることはなかったのだ。

「秘技・全裸待機…」

ゲイザーの後ろにいた少女、間宮あかりは困惑していた。
一瞬だけ姿がぶれたゲイザーは、いつの間にか綺麗に折り畳まれた制服をその手に持っており、いそいそと真空袋にしまっていたのだ。
悲鳴をあげた峡竹灯に眼を向け、ゲイザーが何をしたのか悟った。

「ふふふ。良い戦利品が手に入りました。
早速家に帰って飾りましょうか」

「その前に警察ですよ変態!」

急いで銃を
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