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東方 躍動衝波
第1話 この男、幻想入り
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ていた。此処で死ねない。死んでたまるか。そう自身の中で念じ続けていた。しかし、それすらも凌駕する感情があった。この化け物に対して、一矢報いるといった感情が彼を奮い立たせたのだ。その感情がより一層増した途端に、彼は自身の身体の奥底から溢れ出る何かを感じていた。



「.....。ぶっ飛べやあっ!!!」



男がそう一喝した瞬間。化け物の周りや、自身の周りが大きく爆ぜた様に見え、下から弾かれる様に飛ばされた。気付けば男は、化け物と共に宙を舞っていた。そのまま凄まじい勢いで両者は反対方向に飛ばされ、直ぐにお互いの姿を視認出来なくなった。この状況を飲み込めないまま、男はある場所にその身を墜落させた。そこには大きな鳥居が立ち、木造家屋が数棟存在していた。そう。そこはある神を祀る神社。そこに轟音を響かせ人が落下して来たのだから、神社の住人は当然驚くだろう。



「何の音っ!?...アレは、人!?」



案の定、神社の住人と思われる女が1人、屋内から驚いた様子で飛び出て来たわけだが...。此処からが、ぶっ飛ぶ男。佐藤 練也の新たな生活が始まろうとしていた。
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