第54話世界の核心まで!!
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竜騎士《ドラグーン》隊を指揮するシルフ&ケットシー同盟、両種族の領主ーーーサクヤとアリシャ・ルー。
「ヘヘッ、心強い味方がたくさんいるじゃねえか・・・」
【きゅるぅぅぅ!!】
「ん?」
何か耳元で聞き覚えのある声が聞こえたような気がする。そっと声の聞こえた場所に目線を向けーーー水色の羽毛に視界が染められる。
「・・・ピナ!?」
かつてSAOで出会った少女が飼い慣らしていた愛獣ーーー否、相棒。ピナによく似た、というかピナそのものが目の前にいた。もしかしてとキリトと周りをよく見たらーーー嬉しいと思えた。
青い服を着た、ダガーを持つツインテールのネコミミの少女。
赤いつなぎの上にショルダーアーマーや鉄製の胸当てを着た、メイスを振り回すピンク色の髪のそばかすの女。
赤い着物を着た、刀で敵を断ち切る野武士面の侍。
そう、あの世界を生き抜いた仲間達ーーー
「シリカ!リズさん!クライン!」
「お久しぶりです!ライリュウさん!キリトさん!」
「ライリュウのお兄ちゃんに全部聞いたわ!《リトルギガント》が生きてるって事!それに・・・アスナとミラの事!」
「戦友の一大事に酒飲んでも味なんてしねぇからな!全部終わったらオフ会だぜ!キリト!ライリュウ!」
そうか、龍星がみんなに頼んでくれてたのか。たまにはまともな事するじゃねえか、クソ兄貴。こんなに心強い仲間がいてくれたら、安心して戦える!
『竜 (くん)!!弾!!』
『ッ!!』
オレと弾を呼ぶ声が聞こえて、そこへ視線を向けた。そこにはーーー長刀で、チャクラムで、弓から持ち変えた二本のクナイで敵を斬りながら飛んでくる翼達がいた。
一ヶ所に集まったオレ達《リトルギガント》はーーー背中合わせで周囲の敵に武器を向ける。
「オレさ、目標があるんだ!」
オレは弾、翼、かんな、亜利沙に声をかける。これから最終局面に入る。その前に言わなくちゃーーー
「未来を助けて・・・《リトルギガント》を完全復活させるぞ!!」
『おう!!』
オレが掲げた目標をーーー誓いを胸に、目の前の敵を薙ぎ倒す!!
小さな巨人が、桐ヶ谷兄妹が、剣の世界の戦友達が、シルフ部隊と竜騎士隊が次々と敵を撃破していった先には、この世界樹のドームの天井にはーーー空中都市に繋がる扉が。
「竜くん、これ持っていって!!」
突然亜利沙に何かを渡された。それはーーータップしてもウィンドウが出ない謎の《カードキー》。ALOのアイテムじゃない事は分かる。だとすると、これは未来かアスナさんがオレ達に託したーーーメッセージ。
オレはそれを落ちないように左腕のガントレットに挟み込んだ。
「弾!!キリト!!行くぞ!!世界の核心まで!!
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