第54話世界の核心まで!!
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ばるような奴らじゃない。そう信じてオレはーーー敵を切り刻む。
「!?レコンの奴、何やってんだ!?」
弾の声を聞いて、その視線の先を見たらーーーレコンが指先から風魔法の刃で敵を撃破していた。それも後衛にいるリーファ達から離れた場所で、一人で。そして左手に握っていた飛行が苦手なプレイヤーが使う補助コントローラーを投げ捨て、魔法の呪文を詠唱する。その詠唱は今まで聞いた中で最も長い呪文だった。ALOを始めてそこまで経ってないっていうのも理由の一つだけど、詠唱した単語がこんなーーー太陽みたいな輝きと大きさになるまでの大魔法は古参でも中々御目にかかれないだろう。そしてその太陽が弾けーーー詠唱者もろとも敵を滅ぼした。
「自爆魔法・・・相当なデスペナルティのはずだ」
デスペナルティーーーゲームオーバーになったら、アイテムやステータスをランダムで失うというALOの要素。プレイヤースキル重視のALOではかなり痛いはずだ。そんな諸刃の剣をオレ達のためにーーー
「レコン!!まだ意識あるか!?」
オレは自爆魔法の中心部から落ちていく緑色のリメインライトに叫ぶ。レコン、お前はーーー
「お前、大した根性の持ち主だったぜ!!ナマクラって言ったのは取り消すぜ!!後は任せろ!!!」
勇敢な戦士だったぜ。
オレとキリトと弾はレコンの魔法で開いた穴に向けて飛び上がる。群がる敵を掻き分けて、もう少しの所でーーー大量の敵の塊にぶつかってしまった。
「グッ!ガァッ・・・!!」
「ゴフッ・・・!!」
「グアァッ・・・!!」
それだけでは終わらず、上から数体の敵に剣で腹や足を貫かれる。敵が離れた瞬間、レコンの開いた道が閉ざされていくのが見えた。後ろで亜利沙がウンディーネの得意技、強力な回復魔法でレッドゾーンまで減っていたオレ達のHPを全回復する。
こうなったら後でバテるのを覚悟して《オーバーロード》でーーー
『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!』
突破しようと考えていたら、大勢の雄叫びが聞こえた。
緑色の羽ーーー否、翅。白い鎧の肩から垂らす緑色の布。《リトルギガント》のリーダーの翼やキリトの妹のリーファと同じ種族の精鋭ーーーシルフ部隊。
時同じくして、数体の獣が飛び回ってくる。
頭から足、尻尾にかけて装甲された鳥ーーー否、飛竜。それを乗りこなす猫の耳と尻尾が生えているケットシー族の領主、アリシャ・ルーの保持するーーー竜騎士隊。
「すまない。遅くなった」
「ゴメンネ〜♪装備を揃えるのに時間がかかっちゃってさ〜♪」
「サクヤさん!アリシャさん!」
シルフ部隊と|
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