第72話(インターミッション終了)
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いたんですね。ええ………キーアっていいます。」
「そうか……………………」
ロイドの話を聞いたアリオスは返事をした後、じっとキーアを見つめていた。
「えっと………キーアがどうかしましたか?」
「まさか見覚えが………!?」
アリオスの様子を見たロイドは尋ね、ティオは驚きの表情で尋ねt。
「いや………不思議な娘だと思ってな。娘は―――シズクは行儀が良くて人当たりはいいがどうも遠慮しがちな所がある。それで、同年代の子供ともあまり馴染まなかったんだが………」
「ああ、なるほど。………なんだかすごく楽しそうにしていますね。」
そしてアリオスの話を聞いたロイドは納得した後、微笑ましそうにキーアとシズクを見つめていた。
「そうだな………………あの娘にどのような背景があるかはわからない。だが、関わったからには最後まで責任を持つ事だ。そして………大事に慈しんでやるといい。」
「あ……はい、そのつもりです。」
「……お父さん?」
「ああっ………ロイドとティオ!?」
ロイドたちがアリオスと会話をしているとシズクとキーアがロイド達に気付いて驚いた。
「気付かれちゃったか………」
「………ふむ。」
そしてロイド達はアリオスと共に2人に近づいた。
「お父さん、お帰りなさい。お仕事、大変だった?」
「いや………今回はそうでもなかったな。ただいま、シズク。」
シズクに尋ねられたアリオスは静かな笑みを浮かべてシズクを見つめた。
「このひと、シズクのおとうさん?すっごく背が高いねー。それになんかつよそー!」
「えへへ………そう?ロイドさんたちも………こんにちは、おひさしぶりです。」
キーアの言葉を聞いたシズクは嬉しそうな表情をした後、ロイド達がいる方向に向けて挨拶をした。
「ああ、お久しぶり。」
「キーアと仲良くしてくれたみたいですね?」
「あ、いえ、わたしの方こそ仲良くしてもらっちゃって。」
ティオの言葉を聞いたシズクは恐縮した様子で答え
「……ところでロイド。キーア、ぜったいにここに泊まらないんだからね!?」
キーアはロイドを睨んで言った。
「ああ、それはもうわかったよ。あ、でも………ここに泊まればシズクちゃんと一緒にいられるかもしれないぞ?仲良くなったみたいじゃないか。」
「ホントー!?あ、でも………やっぱりロイドたちと離れるのは………」
「もう、ロイドさん……イジワル言っちゃ駄目です。キーアちゃん、困ってますよ。」
「はは、そうだな。ゴメン、キーア。今日はそろそろ帰ろうか。」
シズクに言われたロイドは苦笑した後、キーアに視線を向けて言った。
「えー、でもシズクともうちょっと話
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