第71話
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
たくないモン!」
キーアはロイド達を睨んで言った後、走ってロイド達から離れ
「キ、キーア?」
「ロイドのばか!!」
自分の行動に戸惑っているロイドを睨んで大声で叫んだ後、走って部屋を出て行った。
「ちょっ、キーア!?」
「はぁ………怒らせてしまいました。」
「ああもう………すみません先生。せっかくの話でしたけど………」
キーアが部屋を出て行った後ティオは溜息を吐き、ロイドはヨアヒムに謝罪した。
「ハハ、あの調子だと無理強いはかえって逆効果だね。まあ、結果が出るかどうかもわからない検査入院だ。キーア君が落ち着いてから改めて検討してみたらどうだい?」
「はい………」
ヨアヒムに尋ねられたロイドは頷いた。
(!?何者だ、あの男………!あのアーネストという人間と同じ………いや、それ以上の”魔”を感じる上………あのキーアという少女を見ている間、とてつもない邪悪な気配を感じたぞ………)
(………………そういえば、錯乱したアーネストの精神を落ち着かせるために七耀教会かウルスラ病院を頼るという話が警察に出ていたわね…………………まさか、アーネストとも関わりがあるのかしら………?)
一方ロイド達の会話を見守っていたラグタスは目を見開いた後、ヨアヒムを睨み、ルファディエルは目を細めてヨハヒムを睨み続け、考え込んでいた。
「まあ、記憶が戻るのを気長に待つのもいいだろう。何かあったら相談に乗るからいつでも連絡してくれたまえ。こちらも記憶障害について幾つか症例を調べておくよ。」
「………ありがとうございます。」
「………その時はよろしくお願いします。」
「………後はそうだな………難しいかもしれないがアーライナ教会の最高指導者―――”闇の聖女”様に頼るのも手かもしれないな。」
「え………」
「ペテレーネさんにですか?」
ヨアヒムの提案を聞いたロイドは呆け、ティオは意外そうな表情で尋ねた。
「ああ。何でも話によればアーライナ教会はさまざまな薬品を扱っているという話でね。もしかしたらキーア君の記憶喪失に関わる薬物に関して、何か知っているかもしれないよ?”闇の聖女”様なら普通の信徒では扱えないような薬品も扱っていてもおかしくないだろうし。」
「そうですか……………ただ、知り合いでもない俺達が宗教の最高指導者であり、皇族でもある彼女にアポイントを取れるかどうかもわからないし………第一会いに行く為にはまず、リベールに行かないとな………ティオ。”闇の聖女”と連絡を取る事は可能か?ティオは”闇の聖女”―――ペテレーネさんと知り合いなんだろう?」
ヨハヒムの説明を聞いたロイドは頷いた後考え込み、ティオに視線を向けて尋ね
「………私は直接的な方法でペテレー
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ