第71話
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病院では『薬学』『神経科』の2部門を取り仕切っているわ。」
「そ、そうなんだ………それじゃあ、キーアの事はあの先生に相談すれば………?」
「ええ、きっと力になってくださるはずよ。さっそく受付に行って問い合わせてもらいましょう。」
その後セシルと共に受付に向かったロイド達は事情を受付嬢に説明し、キーアを診て貰えるか受付嬢に尋ね、受付嬢は通信機で件の医師と通信をした。
「………はい、はい。わかりました。それでは研究室へお通しします。ヨアヒム先生なら丁度時間が空いているそうです。研究棟にある研究室まで直接お越しくださいとのことでした。」
通信を終えた受付嬢は受付に戻ってロイド達に説明し
「そうですか………良かった。」
説明を聞いたロイドは安堵の溜息を吐いた。
「ふふ、それじゃあ私はこのあたりで失礼するわね。」
「うん、ありがとう。帰る時にまた声をかけるよ。」
「ふふ、わかったわ。キーアちゃん、また後でね。」
「うんっ!」
ロイドの言葉に頷いた後キーアに微笑んだセシルは階段を昇って去って行った。
「相変わらず忙しそうですね………」
セシルが去った後ティオは呟いた。
「ふふ、この病院でセシルさんほどの働き者はちょっといませんから………サボりがちな先生方にも見習って欲しいくらいです。」
「はは………(あんまり無理をして欲しくはないんだけど…………)」
受付嬢が呟いた言葉を聞いたロイドは苦笑した。
「そういえば………ヨアヒム先生の研究室はご存知でしたか?研究棟の4階ですけど、よかったら案内しましょうか?」
「いや、多分大丈夫だと思います。よし、それじゃあその先生に会いに行こうか?」
「うん、行こうー!」
その後ロイド達はヨアヒムという医師を訪ねる為に研究棟の4階のヨアヒムがいる部屋に向かった。
〜ウルスラ病院・研究棟〜
「―――失礼します。」
研究棟の4階にある目的の医師の部屋を見つけたロイドはノックをした後、椅子に座って休憩している眼鏡の医師―――ヨアヒムに近づいた。
「やあ、ロイド君。それにティオ君だったかな。記念祭中はどうも。おかげで中々楽しかったよ。」
「………先生も相変わらずですね。」
「その、すみません。アポイント無しに押しかけてしまって………」
「いやいや、ちょうど仕事が一区切り付いた所だったからね。それで、記憶喪失の子を預かったそうだけど………その子が?」
ロイドに謝られたヨアヒムは苦笑した後、真剣な表情でキーアを見つめて尋ねた。
「はい………キーアといいます。」
「ねえねえ、ロイド。このメガネのおじさんがキオクを戻してくれるのー?」
「オ、オジサ
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