第70話
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の組織は”封聖省”と呼ばれる機関に所属しているのですが………この大聖堂を任されているエラルダ大司教は、その組織の活動を快く思っておられないようなのです。そのため、そうした専門家がクロスベルに来る機会が少なくて………」
「”封聖省”………もしかして”星杯騎士団”ですか?」
シスターの話を聞いたティオは真剣な表情で尋ねた。
「!!え、ええ……………よく知っていますね………”星杯騎士団”は教会内でも極秘の組織なのですが………」
「ティオ、知っているのか?」
ティオに尋ねられたシスターは驚き、ロイドは尋ねた。
「―――はい。”守護騎士”の方としばらく行動を共にしたことがあるのです。」
「”守護騎士”?」
「なっ………!?」
そしてティオが呟いた言葉を聞いたロイドは首を傾げ、シスターは目を見開いた。
「先生は知っているのですか?」
「え、ええ………私も詳しい事は知らないのですが、”星杯騎士団”を統率する十二名の特別な騎士達らしく、一人一人が恐るべき異能を持つと噂されているんです。」
「”異能”…………ティオはその”異能”という力を見た事があるのか?」
「はい。………ただ、申し訳ないですが名前や能力は控えさせてもらいます。」
「そうした方がいいでしょう………話を戻しますがわたくしが使える法術も彼ら―――”星杯騎士”達の使うものと変わりはありません。試してみる価値はあると思います。」
「わかりました。よろしくお願いします。えっと、どこかに移動した方がいいんでしょうか?」
シスターの話を聞いて頷いたロイドは尋ねた。
「いえ、この場で問題ありません。キーアさんと言いましたね。こちらに来ていただけますか?」
「はーい!」
シスターに言われたキーアは元気よく返事をした後、シスターの正面に近づいた。
「目を閉じてゆっくりと深呼吸をしてみてください。」
「うん!すー……はー………すー………はー……」
「ええ、いいですよ。………それでは……」
目を閉じて深呼吸をしているキーアを見て頷いたシスターはキーアの目の前に”星杯”の紋章が刻み込まれたロケットを掲げた。
「―――空の女神の名において聖別されし七耀、ここに在り。」
シスターが祈りを始めると掲げたロケットが光を放ち始め
(あ………)
(……………)
光を放ち始めるロケットを見たロイドは驚き、ティオは真剣な表情で黙って見つめていた。
「空の金耀、識の銀耀―――その融合をもって失われし欠片の在り処を彼の者に指し示したまえ………」
シスターが祈りを終えると、キーアの身体に淡い光が纏った。
「あ………」
「キーア!?
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