第69話
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事情を聞いたエステルとヨシュア、ミントは真剣な表情で呟き
「やれやれ………そんな顛末になってたとはねぇ。」
ミシェルは溜息を吐いた。
「………警察としてはルバーチェ側の言い分を一応認める事になりました。できればその前提で話をさせて欲しいんですが………」
「むむむ……」
「むう〜………」
ロイドの話を聞いたエステルとミントは頬を膨らませて唸り
「まあ、仕方ないわね。こちらは部外者だったワケだし。それにしても”黒の競売会”に潜入捜査を敢行するなんて………やるじゃない、見直したわよ?」
ミシェルは納得した様子で頷いた後、感心した様子でロイド達を見つめた。
「そ、そうですか………?」
ミシェルの言葉を聞いたロイドはどこか嬉しそうな表情をした。
「あ、あたしたちだって何とか調べようとしてたのに……しかも招待カードを渡したのがレンだったなんて………まったくあの子ったら………あたし達にくれればいいのに!」
「そうだよね〜。しかも話を聞いていた感じ、レンちゃん、最低でも2枚は持っていたっていうんだから、もしかしたらもっと持っていたんじゃないのかな〜?」
「ハハ………確かにそれはありえそうだね。」
一方エステルは悔しそうな表情をし、エステルの言葉に頷いたミントは頬を膨らませ、ヨシュアは苦笑していた。
「結果的に、君達から聞いた話を横取りした形になっちゃったな………ゴメン、連絡くらいすればよかった。」
エステル達の様子を見たロイドは複雑そうな表情で答えた後、頭を軽く下げた。
「あ、ううん。そっちの方は気にしてないわ。それはロイド君達の頑張りだよ。………でも………確かに問題はキーアちゃんとエルファティシアさんか。」
「はい………」
「ふえ〜?」
「………………」
エステルの言葉にティオは頷き、キーアは首を傾げ、エルファティシアは黙ってエステル達を見つめていた。
「察するに、その子の素性を当たってみて欲しいわけね?遊撃士協会の情報網を使って。」
「はい………まさにそれをお願いに来ました。その、依頼料も何とか用意できると思います。」
「ああ、必要ないわ。こういった案件についてはウチは無料でやらせてもらってるの。早速、各地の支部に問い合わせてそれっぽい情報を当たってみるわね。」
「あ、ありがとうございます………!」
「………随分とあっさり引き受けてくださるんですね?」
ミシェルの答えを聞いたロイドは表情を明るくし、ティオは意外そうな表情で尋ねた。
「まあ、この手の話についてはウチは即断即決がモットーだから。」
「ちなみに、こういう案件の費用は各種の基金や寄付が当てられるんだ
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