インターミッション〜キーア〜 第68話
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何かあっという間に俺達全員に懐いちまったし。」
「はは………確かに。ツァイトはもちろん、課長も懐かれましたよね。」
「まあ、な。俺は煙草を吸うから、あんまり子供には近寄られねぇんだが………全然気にしてなさそうだったしな。」
「お嬢やティオすけなんかももう夢中って感じみたいだし………今日なんか、デパートから服を山ほど買って来てたぜ。」
「はは、こういう時は女性陣がいてくれて助かるよ。………ただ、気になるのはセティ達やルファ姉達、エルファティシアさんが2人と違って真剣な表情で時折見つめているんだよな………」
「ま、今はセティちゃん達もそんな顔をせず、普通に接しているからいいじゃねえか。」
自分の話に頷いた後考え込んでいるロイドにランディは苦笑しながら言った。
「………そうだな。それにしても………本当に、どこの子なんだろう。」
ランディの言葉に頷いたロイドが考え込んだその時
「あ、いた!ロイド、見て見て〜!」
キーアが部屋に入ってきて、ロイドに抱き付いた。
「わわっ………ちょっと、キーア!?」
「エリィとティオに服を選んでもらって、セティ達にアクセサリーを創ってもらったの!どれもカワイかったけどコレが一番気に入っちゃった!ねえねえ、にあう!?」
「いや、抱き付かれたままだとどんな服かわからないんだけど………」
「あ、そーか。」
苦笑しながら指摘したロイドの言葉に頷いたキーアはロイドから離れ
「じゃーん!ねえねえ、にあうー!?」
嬉しそうな表情でその場で回転した後、ロイド達を見つめた。
「へえ………!」
「ほほう………」
「ふむ………」
キーアの可愛らしい容姿にピッタリな服やスカートを身に着け、髪飾りや腕輪、さらにはキーアの首にかかっている美しく光る緑の宝石のネックレスを付けた状態のキーアを見たロイド達は感心の声をあげた。
「どう!?」
「ああ………可愛いよ。凄くキーアに似合ってるぞ。」
「ほんとー!?ねえねえ、ランディとかちょーもかわいいと思う?」
ロイドの答えを聞いたキーアは嬉しそうな表情をした後、ランディとセルゲイに尋ねた。
「おー、かわいいかわいい。」
「うむ、悪くないな。」
「えへへ………」
ランディとセルゲイの褒め言葉にキーアが嬉しそうな表情をしたその時、エルファティシアと共にエリィ達が部屋に入って来た。
「ふふっ、さっそくお披露目してるみたいね。」
「………まだ色々と着て欲しかったですし、セティさん達にももっと色々創って欲しかったんですけど。」
キーアの様子を見たエリィは微笑み、ティオは残念そうな表情で呟き
「あはは………2人とも、過保護すぎだよ〜
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