暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1378話
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 地球と木連の話し合い。本来であれば、これは成り立たないものの筈だった。
 事実、ホワイトスターに来る前に行われた会談では、お互いに自分達の立場のみを主張するだけだったのを見れば明らかだろう。
 だが……今俺達はシャドウミラーの経営する牧場の前にいる。
 それは、地球と木連の次にどこに行くのかという話し合いが上手く纏まった為だ。
 正直、ここまで上手くいくとは思わなかった。
 勿論今回上手くいったからといって、その後も全てが上手くいくとは思っていない。
 事実地球と木連は今もそれぞれで纏まっており、決して仲がいいという訳ではないのだから。
 けどそれはそれでいい。今回の件はあくまでも最初の一歩でしかない以上、最初から全てが上手くいくとは思っていない。
 自らの利益の為ではあっても、お互いに話をしてきちんと纏まったという結果が大事なのだから。
 まぁ、博物館に興味がなかったとは言わないが、それでもやはり牧場の誘惑には勝てなかったのだろう。
 グリューノ達は生きたワイバーンを見てみたかったのだろうし、もしくは乗ってもみたかった。
 そして草壁達木連のメンバーはワイバーンもそうだが、何よりも土産物屋の方に興味があったのだろう。
 木星……正確にはその周辺宙域にある小惑星やコロニー型宇宙艦という極めて人間の生存には不適切な場所に住んでいるのだから、当然食料に関しても決して裕福でないのは明らかだ。
 そんな草壁達にとって、牧場の土産物屋で売っている新鮮な食べ物はこれ以上ない程の魅力を持っていたらしい。
 まぁ、草壁はそこまで態度に出しておらず、より顕著に喜んでいるのは白鳥、月臣、秋山の3人だが。
 高杉の方は神楽坂の方に意識がいっているのか、他の3人程には興奮していない。
 勿論全く興奮していないという訳ではないんだが。
 高杉だって木星育ちである以上、どうしたって食事に関してはそれ程豊かだった筈ではないのだから。

「さて、取りあえずこれから2時間程自由時間になるんだが、その前に渡しておく物がある」

 そう告げ、それぞれにホワイトスターで使える金を渡していく。
 当然ながらナデシコ世界とは異世界間貿易の条約を結んでいない以上、向こうの金は使えない。
 つまり、ここにいる者達は俺と神楽坂以外は一文無しという事になる。
 超包子での料理は俺が支払いをしたし、ここまでする必要があるのか……という思いはないでもない。
 だが、このまま地球と木連が上手い具合に関係を修復すれば、木連からカトンボ、ヤンマ、チューリップの生産プラントを購入出来る可能性がある。
 そう考えれば、この程度の出費は全く痛くはない。
 いや、寧ろ安いと言えるだろう。
 何しろ、シャドウミラーは洒落にならない程に稼いでいる。
 異世界間貿易が行われ
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