機動戦艦ナデシコ
1378話
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ないで下さい。それよりも折角の牧場なんですし、思う存分楽しんできて下さいね。アクセルも言ってましたけど、ソフトクリームはお勧めですよ。それと同じ牛乳から作ったチーズとかも美味しいですから」
「あはは。そうですね。……では、ちょっと土産物屋に行っています」
トボトボと去って行く様子の高杉。
そんな高杉を、神楽坂は腑に落ちないといった様子で見送っていた。
「何であんなに元気がないのかしら」
「いや、そりゃあ勇気を振り絞ってデートに誘ったのに断られたからだろ?」
「……え? デート?」
「やっぱり理解してなかったんだな」
神楽坂の言葉に、思わず溜息を吐く。
チャイナドレスのスリットから伸びる、白く肉付きのいい柔らかそうな太股。
高杉がこの脚線美に目を奪われた……とは考えられなくもないが、ともあれ……
「哀れとしか言いようがないな。あそこまで露骨だったのに、気が付かれてなかったのは」
「えー……つまり、その、そういう事?」
ようやく事態を理解したのだろう。神楽坂が少し困ったように呟く。
だが、すぐに俺の方へと笑みを浮かべた視線を向けてきた。
「どう? 私も結構もてるでしょ? アクセルは知らないかもしれないけど、結構告白されたりしてるのよ?」
「……だろうな。それは知ってるよ」
今まで何度も思ってきたが、神楽坂は喋らなければ文句なしの美人だ。
そんな神楽坂に恋心を抱く者が多くいたとしても、不思議ではない。
「取りあえず、私達も牧場の中を見て回りましょ。何か問題があったらすぐに対応しないと」
「……デートみたいだな」
「ちょっ、私にそんなつもりはないわよ!?」
顔を真っ赤にしながら神楽坂が叫ぶのだった。
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